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*
……SIDE IS エルヴィン……
そうか･･･
Aを想う男はもう1人いたのか･･･
わたしはジャンを見つめながら、そう感じた。
『大事な人を守らないで･･･他に何を守るんですか』
そうだな･･･
その気持ちは痛いほどわかる。
マルレーンを守れなかったことを･･･わたしは死ぬほど悔いている。
だが･･･
エ『ジャン、Aを救うことのできる手を持っているかどうか、よく考えるんだ』
ジ『････ッ･･』
ジャンが、反論したい衝動を抑えて小さく震えているのがわかった。
そして自分の無力さと戦うように目を閉じた。
エ『今、キミにしか頼めないことを頼みたい』
ジ『････おれに何ができるんですか』
目を開き、憤りを含んだ声でジャンが聞く。
エ『ハンジにも同じように報告をして欲しい。そしてAがいつ戻ってもいいように、ハンジと受け入れ準備を整えて欲しい』
ジャンが軽く目を見開いた。
短く深く息を吸い、
ジ『････わかりました』
低く答えて、彼は部屋を出て行った。
*
ジャンもミケも出て行った静かな部屋で、わたしは一点を見つめて考えた。
敵がAを狙いに来たのだとすれば、今この時間自由に動くことが出来るのは「アニ｣だろう。
調査兵団の中にもぐりこんでいる「彼ら」じゃない。
彼らは、ナナバとゲルガーから村への移動について説明を受けているはずだ。
憲兵の仕事をすべて知っているわけではないが、街の巡回をしている間なら、少し抜けてもさして業務に支障はないと想像できる。
やはりアニが仕掛けに来たと考えるのが妥当だ。
ジャンにはさっきああ言ったが、足を痛めた状態のリヴァイに、Aを救うことができるかは一抹の不安がある。
しかし今は誰も動かすことはできない。
Aを守らねばならないがゆえに、誰も動いてはならない･･･
敵の仕掛けがどんなものか見極めるまでは、敵にこちらの動揺を見せてはならない。
我々に今できる事は、新兵たちの村への出発を早め、Aがここへ戻ったときに「彼ら」と接触させないようにすること、それだけだ。
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ico(プロフ) - サニーさん» 嬉しい声援ありがとうございます(^^)/ 更新がんばります！ (2018年7月23日 21時) (
レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
サニー(プロフ) - 続きが気になる作品なので更新頑張ってください！q(^-^q) (2018年7月22日 20時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ico | 作成日時：2018年7月4日 11時
