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*
……SIDE IS リヴァイ……
Aが兵団の宿舎から馬で向かう場所なら2つに限られるとオレは予想していた。
1つは湖。
もう1つはAのいた馬屋のある街。
だが敵が知りうる行き先を考えれば湖だ。
Aが104期の奴らと寝食をともにしていた頃に、どの街から来たのかを話していなければ、敵がその街を知ることはないはずだ。
なら、向かうべきは湖･･･
ﾊﾟｶﾗｯ、ﾊﾟｶﾗｯ、ﾊﾟｶﾗｯ･･･
クソ･･･ッ
この足さえもっと動けば･･･
足に力が入らず、馬がいうことをきかねぇ。
中々湖に近づけないもどかしさに、オレは奥歯を噛み締めた。
*
ﾋﾋｰﾝ!!
湖畔に着き、馬の手綱を強く引いてブレーキをかけオレは馬から飛び降りた。
夕日に照らされた湖を見た瞬間、オレは足の痛みをこらえながら走った。
リ「Aッ！！」
ゆらゆらと、力なく湖に浮かぶその体が誰のものであるか、オレにはすぐにわかった。
水面に広がる長い黒髪、しなやかでバランスのいい
ﾊﾞｼｬｯ、ﾊﾞｼｬｯ
足にまとわりつく水を乱暴に掻き分けて、オレはAのもとへ急いだ。
まったく動きのないその体に、悪い予感が走る。
まさか･･･だろ。
そんなわけはない。
ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬ･･･ｯ･･･
悪い予感をも振り切るように、オレは膝上まで浸かった湖水を懸命に掻き分ける。
リ「A･･･ッ･･･！」
ﾊｧｯ、ﾊｧｯ、ﾊｧｯ･･･
やっとふれることのできたAの体を抱きかかえ、仰向けにさせる。
リ「オイ、A！･･･Aッ」
名前を呼んでも、反応がない。
リ「クソ････ッ！！」
オレはすぐにAの体を湖岸へと運んだ。
素早く静かに、砂浜へ体を横たわらせる。
応急処置の方法は常に頭に入れている。
意識も呼吸もない場合、それは一刻を争う事態だ。
何をおいても、心肺
仰向けになったAの胸の上に両手を重ねるようにおき、肘をのばして力を入れた。
ドッドッドッドッドッ･･･
リ「･･･Aッ！オイ･･･ッ、戻れッ」
Aのあごを上に向けて気道を確保させ、鼻をつまむ。
開いた唇を覆うように己の唇で塞ぎ、オレは力強く息を吹き込んだ。
*
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ico(プロフ) - サニーさん» 嬉しい声援ありがとうございます(^^)/ 更新がんばります！ (2018年7月23日 21時) (
レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
サニー(プロフ) - 続きが気になる作品なので更新頑張ってください！q(^-^q) (2018年7月22日 20時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ico | 作成日時：2018年7月4日 11時
