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ﾎﾟﾀ､ﾎﾟﾀ､ﾎﾟﾀ･･･
アニの前髪から、雫が落ちる。
格闘術に
1つ1つが確実に効く。
マーレで相当鍛え上げたことがうかがえる。
あたしに勝機があるかどうかは、正直わからない。
あの力さえ自在に使えたら･･･
ダメだ･･･頭だけで考えて頼ってみたところで、簡単に出せるものじゃない。
誰かが気づいてここへ来るまでの時間稼ぎをするほうが賢明かもしれない。
「エレンを連れて帰ることにこだわるのは、彼が『始祖』かもしれないから？」
ア「さぁ･･･それはどうかな」
「エレンを連れてって、どうするの？」
ア「それは上長が考えること･･･とにかくアタシたちは手ぶらじゃ帰れない」
「エレンを連れてったって、この島の平和が約束されるわけじゃないでしょ」
ア「ご名答。それにアタシたちがここへ乗り込んでるこの作戦が失敗した場合のことも、当然マーレは考えてる」
「どの道･･･この島を攻撃する･･･ってこと？」
ア「･･･それ以上お喋りしたかったら、アタシを始末してライナー達に聞けば？」
ｼｭｯ!!
･･･ッ！
あたしは咄嗟にアニの蹴りをよけた。
彼女の足が風を切る音が、間近に聞こえた。
ア「それにしても兵士長さんの部下の4人･･･優秀だって聞いていたけど、さほどでもなかったね」
「！！」
ア「巨人について、なぁんにも知らないんだもん、気の毒なくらい」
「何･･にも･･･？」
ア「アンタはあの場に居なかったね。彼ら、アタシの目を潰して視界を絶ったつもりでいたけど、短時間で片目だけを回復させられることも、巨人は体を硬化させる能力があることも、全然知らなかった」
片目だけ･･･
硬化･･･
確かに、巨人にそんな能力があることなんて、知らなかった。
何より、あたしたちは知性のある巨人とまともに戦うこと自体、初めてだった･･･
ア「可哀想に･･･無知なままで戦いを挑むなんて
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ico(プロフ) - サニーさん» 嬉しい声援ありがとうございます(^^)/ 更新がんばります！ (2018年7月23日 21時) (
レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
サニー(プロフ) - 続きが気になる作品なので更新頑張ってください！q(^-^q) (2018年7月22日 20時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ico | 作成日時：2018年7月4日 11時
