２ ページ2
*
……SIDE IS ハンジ……
アルミンが何かを言い淀んだ。
彼もまた、決心が固まりきっていないのかもしれない。
エレンがアニを敵だと認めたくないように、彼だって仲間を疑うことに戸惑いはあるだろう。
ア「王都へエレンを引き渡すフリをしてアニを捕らえる作戦を立てられないか考えて頂けませんか!?」
意を決したように、アルミンはエルヴィンに向かって早口にまくし立てた。
エ「なるほど」
エルヴィンは一言だけ答えて、考え込んだ。
そうか･･･アニは憲兵団に所属している。
つまり、憲兵団の
彼女の行動範囲内なら、おびき出しやすいかもしれない。
ア「どう･･でしょうか･･･」
アルミンが遠慮がちにエルヴィンの返答を
エ「必要な手続きが色々とありそうだが、我々にはもうあとがない。アルミン、その知恵を借りられるか」
ア「はい！もちろんです！！」
子どものように顔を輝かせて、アルミンは大きな声で返事をした。
エレンを救うことと女型を捕らえること、この2つを同時に可能にする作戦･･･
この短時間に、彼はそれを考え出した。
うまくいくのかは別として、アルミンの頭脳はもしかしたら、この先調査兵団にとって必要不可欠なものになるかもしれない･･･
エ「エレンの様子はどうだ、ハンジ」
ハ「そうだね、普通の人間より治癒力ハンパないからもう動けると思うけど」
エ「明日、会議を開く。ハンジはリヴァイとAを、アルミン、君はエレンとミカサを呼んでおいてくれ」
ハ「りょーかいっ」
ア「了解しました！では僕はこれで････失礼します」
アルミンは礼儀正しく敬礼をして、部屋を出た。
ハ「驚いたね。彼の仮説はけっこう理にかなってる」
エ「あぁ･･･Aが以前言っていたことにも説得力が出てきたな」
ハ「え？」
エ「アルミンとミカサにはエレンをサポートする力があると」
ハ「うん、言ってたね」
エ「それで･････、ハンジ、例の2人だが」
エルヴィンが真剣な表情で声を少しひそめた。
ハ「例の･･･？あぁ、ベルトルトとライナー？」
エ「アルミンたちと立てる作戦を実行する間は、その2人を含めた104期の新兵を一旦遠ざけておいたほうがいいだろう」
ハ「て･･･どこに？？」
エ「ウォール・ローゼの南の村･･･あそこがいいだろう」
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ico(プロフ) - サニーさん» 嬉しい声援ありがとうございます(^^)/ 更新がんばります！ (2018年7月23日 21時) (
レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
サニー(プロフ) - 続きが気になる作品なので更新頑張ってください！q(^-^q) (2018年7月22日 20時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ico | 作成日時：2018年7月4日 11時
