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……SIDE IS エレン……



涙で揺れる視界にアルミンの手がのび、おれの腕を掴んだ。




ア「エレン。調査兵団は・・・いや団長は、自分を責めることをエレンに望んでるんじゃない。あった事実だけを話して欲しい。エレンは見殺しにしたんじゃない。そうだろ?それはあとからエレンがとってつけた罪滅ぼしの気持ちだ」




あぁ、その通りだ。

そうだよアルミン。



おれは罪を犯した・・・



仲間を裏切ってでも、絆を壊してでも、仲間を守ろうとする勇気。

それを出し渋った罪だ。

おれは絆を壊すことができなかった。

でも・・・見殺しにするくらいなら・・・そんな罪を背負うことになるなら、もっと早く巨人になっているべきだった・・・!




ア「エレン」




アルミンの声に、おれはいつの間にかきつく閉じていた目蓋(まぶた)を開いた。




ア「強い後悔にさいなまれていることはわかる・・・だけど、僕たちにはあまり時間がない。生き残った人間は、明日からを考えなきゃいけない。エレンはこれから自分がどうなるか、わかってるの?」

エ「・・・・王都に・・・引き渡しが決まったのか」



アルミンは手を離して、コクリと首を縦に動かした。



エ「そうか」



おれはまた身柄を拘束されて・・・・・

次は、一体どうなる・・・



ア「大体のことはわかった・・・エレンが巨人化したあとの話はミカサとリヴァイ兵長から聞いてる。ただ、あと1つだけ聞いておきたいことがあるんだけど」

エ「・・・なんだよ」

ア「巨人になって女型と戦った時、何か特徴的な動きは見られなかった?例えば・・・」

エ「いや。何も。そういうのは全然わからなかった」

ア「・・・・そう。わかった。・・・今、団長たちと次の作戦を考えてるんだ。エレンも体が動くようになったら会議に参加するようにって、団長が」

エ「待て。次の作戦を考えてるんだ・・・って、なんでおれたちが団長たちの会議に参加すんだよ。それに、おれは王都に・・」



カタッ

おれの言葉の途中で、アルミンが椅子から立ち上がった。




ア「エレン、キミは王都へは行かない。行かせない。その為に、団長と話してる。僕にチャンスをくれ」

エ「チャンス・・・?何のことだよアルミン」

ア「助けられてばかりのアルミンを、卒業するチャンスだ」







アルミンお前・・・






いつから・・・





そんなに・・・





おれはガキの頃から知ってる幼馴染の顔を、まじまじと見つめた。





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ico(プロフ) - カレンさん» 嬉しいご感想ありがとうございます!励みを頂き力が湧きます!頑張ります! (2018年6月20日 15時) (レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - とっても面白いです!これからも頑張って下さい! (2018年6月17日 23時) (レス) id: 5dabf5f2d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ico | 作成日時:2018年6月9日 14時

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