検索窓
今日:9 hit、昨日:2 hit、合計:34,312 hit

27 ページ27

*

……SIDE IS ハンジ……



ということは・・・女型は、今こうしている間にも、エレンを探してこの森の中に潜伏してる、そういうことか・・・?




ハ「エルヴィン。そこまで予想してて、なんで増援を送らないのさ。エレンが奪われるかもしれないってのに」

エ「ハンジ。我々が莫大な資金と兵力をつぎ込んで用意したあの大掛かりな罠、あれが失敗に終わった今、我々に残されている兵器は何だと思う」

ハ「兵器?」

エ「あの女型に応戦するに値する力を持った武器だ」




つまり、女型と対等に戦える武器・・・


巨人に対する対等な武器・・・





対等・・・・・





・・・目には目を・・・歯には歯を・・・






巨人には・・・巨人・・・を・・・・・・・!







ハ「エレン・・・・!」

エ「そう・・・巨人化したエレンだ」

ハ「でも・・・エレンが負けたらどうするんだよエルヴィン」

エ「そのために特別作戦班を就かせている」





・・・彼ら以上に、エレンを守れる兵はいない。

エルヴィンが言いたいことが手に取るようにわかった。





エ「今回、敵と対峙してわかったことがある。最善策に留まっているようでは、到底、敵を上回ることはできない」




エルヴィンは、敵の能力を知って己の覚悟の甘さを潔く認め、柔軟に作戦の進路を切り替えようとしてる・・・


秒単位で形勢が移ろいゆく戦場においては不可欠な精神だ。


だがそう簡単じゃない。


必要なタイミングでそれができるのは、限られた人間だけだ。







なぜなら、非情な決断を強いられてもそれに屈しないで先導できる者は、大事なものも人間性も・・・捨てさることを受け入れなければならないからだ。





エ「すべてを失う覚悟で挑まなくてはならない。必要なら大きなリスクも背負う。そうして戦わなければ人類は勝てない」





あぁ・・・・

エルヴィン。





キミがそう判断したなら、きっとそうなんだろう。






キミの下で戦い続けてきた私には、充分すぎるほどわかってる。


自分自身の下す決断に何度も悔しさを感じてきたことを。


その飄々(ひょうひょう)とした仮面の下に、それを隠している事を。









ウォアアアアァァァッ・・・






エ「!!」

ハ「・・・!?」




突然、うなるような獣の声がした。




ハ「エレン・・・!」




私にはそれがエレンのものだとすぐにわかった。






*

28→←26



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
30人がお気に入り
設定タグ:進撃の巨人 , リヴァイ , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ico(プロフ) - カレンさん» 嬉しいご感想ありがとうございます!励みを頂き力が湧きます!頑張ります! (2018年6月20日 15時) (レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - とっても面白いです!これからも頑張って下さい! (2018年6月17日 23時) (レス) id: 5dabf5f2d3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ico | 作成日時:2018年6月9日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。