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……SIDE IS ハンジ……
門を出てすぐに建ち並んでいたウォール・マリアの旧街地を抜けると、前を走るエルヴィンがサッと左手を水平に出した。
エ「長距離索敵陣形！展開！！」
その合図に、それぞれが持ち場の位置へと徐々に散らばってゆく。
ラ「じゃあな！アルミン！」
ジ「巨人と出くわしても、小便チビんなよッ」
ア「･･･うん！ジャンもね！」
すぐ後ろにいる新兵たちの声が耳に届いた。
ライナー･･･
私は彼の去って行ったほうを横目で見た。
願わくば、キミが敵なんかでないことを祈るよ･･･
思いながら遠ざかる背中を見送って、私は前方へ視線を戻した。
エ「可能な限り、索敵・伝達範囲を広げろ！」
周りへ指示を飛ばすエルヴィンの後ろで、Aが黙々と馬を走らせている。
離れて行くリヴァイの方をあえて見ようとせず、まっすぐに前を見据えている。
A･･･
大丈夫だ、リヴァイを信じよう。
彼は何度も修羅場をかいくぐってる。
エルヴィンの立てた作戦を忠実に実行して、その命を今日まで繋げてきたんだ。
････ﾊﾟｧｧｧﾝ･･･････ｼｭｩｩｩｩ･･････
遠くで、赤い信煙弾があがった。
索敵班が巨人を見つけた合図だ。
もう巨人と出くわしたか･･･
新兵たちは大丈夫だろうか･･･
いや･･･
この長距離索敵陣形は犠牲者の数を大幅に減少させた実績を作ってる。
それに新兵はベテラン兵と同じ班に組ませてある。
私も過剰な心配をせず、作戦の遂行に集中しよう。
エ「ハンジ！A！我々はこのまま巨大樹の森へ向かうぞ！」
「了解！」
ハ「オケーィ！」
リヴァイ、エレンを頼んだよ･･･
彼は必ず人類を救う希望となる。
と、いうより･･･そうならなきゃ、人類に明るい明日は来ない。
エレンの中にはまだ眠ってる『何か』があると、私には思えてならない。
その『何か』は、この先エレンの巨人としての成熟過程で起こりえる事象･･･そんな気がする。
私はそれが見たい。
だから･･･
それまでは死なせられない。
敵に奪われちゃいけない。
今エレンを守り抜くことができる人間はこの調査兵団にただ1人。
リヴァイ･･･
私は長年の戦友として、キミを信じてる。
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ico(プロフ) - カレンさん» 嬉しいご感想ありがとうございます！励みを頂き力が湧きます！頑張ります！ (2018年6月20日 15時) (
レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - とっても面白いです！これからも頑張って下さい！ (2018年6月17日 23時) (レス) id: 5dabf5f2d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ico | 作成日時：2018年6月9日 14時
