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イ「何を･･･！？」
イアンの視線を追って下を見下ろすと、ミタビと何人かの兵士たちが、立体機動を使わずに巨人のほうへ近づいていた。
「！？」
無茶だ！
地上に降りたら勝ち目はない･･･！
ミ「巨人どもが俺らに食いつかないんだ!!」
イアンの声が彼に届いたのだろう、走りながら、ミタビがこちらに状況報告をする。
ミ「食いつかれるまで接近するしかない!!」
そんな･･･
ア「そんな･･･!! 地上に降りるなんて自決行為だ!! 馬も建物もないんじゃ戦えない!!」
そう･･それはもっともだけど･･･
でも、きっと･･･
イ「イヤ･･･もう･･･あれしかない」
イアンから、この場の皆が感じ始めている現実が漏れる。
『エレンを守りさえすれば人類の勝ち』
そのことだけが、今、自分たちを動かす大きな動機になってる。
自分の命を投げ出せば人類が勝てるというなら、家族の明日を守れるというなら、ここで燃え尽きることを迷っているヒマなどない･･･
ミタビはそう思ったはず･･･一番に･･･
あたしの班を編成するときに分析したことを思い出す。
彼は素早い状況判断に長け、なおかつ初動も速い。
なすべきことを判断する速さと、それを行動に移す速さ。
それがミタビの才能であり武器･･･
イ「ミタビ班に続け!! 無理やり接近してでも目標を俺たちに引き付けろ!!」
言いながらイアンは兵士を連れて地上へ降りた。
「イア･･･」
あたしの声は、声にならなかった。
イアンもまた、自分の使命を果たす忠誠心と責任感の強い優秀な兵士･･･
使命をまっとうするための素晴らしい行動力を持つ。
だからこそ、彼はミタビと同じ様に選んだ･･･その命をおとりにすることを･･･
「･･････っ･･･」
ﾊﾟｼｭｯ
あたしはアンカーを飛ばした。
ミタビとイアンたちが差し出した命は、バトンだ。
人類の勝利、人類の未来･･･
そこへつなぐためのバトン･･･
彼らが命と一緒に差し出すそのバトンを受け取らなきゃ･･･
ここで躊躇したら、彼らの思いも使命も未来も、何もかも、無にしてしまう。
絶対そうさせない･･･！
あなたたちが引きつけた巨人をあたしが絶対、全部削ぐから･･･！！
だから･･･
あたしは巨人に刃を突き立てながら心で叫んだ。
走って････！
捕まらないように･･･うまく走って･････！！
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ico(プロフ) - じゅりさん» リヴァイをお褒め下さりありがとうございます！！最初っから見て頂けてめっちゃ感激です！続きがんばりますね(^^)/ (2018年3月23日 18時) (
レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
じゅり(プロフ) - 最初っから見ました！！リヴァイがかっこよすぎてニヤニヤものですww続き楽しみにしてます！頑張ってください´`* (2018年3月22日 22時) (レス) id: 9e6c1be654 (このIDを非表示/違反報告)
ico(プロフ) - アルナさん» 嬉しいコメントをありがとうございます！楽しみにして下さって幸せです！がんばります！ (2018年3月6日 11時) (レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
アルナ - すごく面白いです！続き楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2018年3月5日 22時) (レス) id: cf605af29c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ico | 作成日時：2018年3月3日 15時
