Lv.17 甘えられない世界 ページ17
A「いえ・・・・・」
ハンジさんは選択をせまってる。
辛い選択になる・・・直感で、そう思った。
A「身に余るお言葉です」
彼の右腕になりたいと、ここまで泥水だってすすってはい上がってきた。
彼の目の中で、立体機動装置を身につけた自分が舞うことを夢見た。
あんなに強く憧れた人の世界は、スプーン1杯ほどの甘さすら求めてはいけない場所だった。
リヴァイ兵長・・・
あなたをどう想おうが、
自由だと思ってたけど・・・
でも、ただ心で想うことすら許されない・・・
想うだけでそれは感情になって、私が彼をアシストしようとする時、思いがけない邪魔をしてくるに違いない。
今日だって危なかった・・・。
うん・・・
・・ずっと兵長のそばにいられるなら、それでいい。
悔いなき選択。
A「ハンジさん・・・私が感情を捨てられなくて、どうしようもない時は、必ずそばにいてくれますか。その時泣いたり、怒ったりしても、見捨てないでくれますか」
ハンジ「・・大丈夫。そんな保険をかけなくても、君なら必ずやり遂げることができる」
A「・・・！ なんか、リヴァイ兵長の言葉みたいですね・・・」
この期に及んで私はハンジさんに甘えるための保険をかけようとしていた・・・
しかも無意識に。
瞬時にそれを察知して私に自覚させ、突き放すのではなくお前ならできると背中を押してくれる・・
ホントに・・・兵長みたい。
笑いたくなんてない状況なのに、ハンジさんから兵長みたいな言葉がこぼれただけで、私は自然と笑みをこぼしていた。
ハンジ「部屋まで送ろう」
A「すみません。助かります」
ハンジさんに支えてもらいながら自分の部屋にたどり着きベッドに倒れこむと、急激な眠気におそわれた。
A「ハンジさん、眠ってもいいですか。・・なんか・・急にすごく眠気が・・・」
ハンジ「あぁ、いいよ、怪我した体が治癒に必要なのは睡眠だ〜って言ってるんだよ。今は自然な眠気に任せて眠るのが一番。体をゆっくりと休めないとね」
そう言いながら、横になった私に毛布をかけてくれる。
強烈な睡魔が、私のまぶたをどんどん重たくする。
A「すみま・・・せ・・ん・・・・」
ハンジ「おやすみ」
ハンジ「ごめんね、A・・・・」
遠くのほうで、ハンジさんの声が聞こえた気がした。
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ico(プロフ) - ああさん» コメントありがとうございます。おっしゃる通りです。ハンジさんの言葉によって、自分の進む先を見出したんですよね。オトナの切ない恋愛…リヴァイとしてみたいです笑 (10月10日 11時) (
レス) id: d2213b78f9 (このIDを非表示/違反報告)
ああ - 感動しました 夢の中のハンジさんの言葉があったからこれから進んでいけるのかなって思いました。オトナの恋愛って感じの切なさがなんか好きです、、、 (10月5日 10時) (レス) @page23 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
ico(プロフ) - みたらし団子バカさん» こんばんは！悲恋が大好物とのこと、お口に合ってよかったです！わぉ毎日！？大歓迎です！ありがとうございます！！ (2018年9月22日 22時) (レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
みたらし団子バカ - オトナの悲しい恋愛ですね！こういう手の悲恋は大好物です！毎日伺います！ (2018年9月22日 10時) (レス) id: b72e644e8b (このIDを非表示/違反報告)
ico(プロフ) - リヴァイ=神谷さん大好き♪さん» はじめまして！感動して下さる方がいることに感動しちゃいました。嬉しいです！感受性が豊かな読者さま、大好きです！私も兵長の台詞を胸に前進します！ありがとうございます！ (2018年2月19日 15時) (レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ico | 作成日時：2017年7月3日 14時
