Lv.11 優しくない優しさ ページ11
『おまえはおれの一部だろうが』
そう言った次の瞬間、リヴァイ兵長の腕が、強く私を引き寄せた。
でも、今度は、私の頭をクシャッと強く撫でたかと思うと、
まるで私が生きていることが信じられないとでもいうように、
私の体すべてを確かめるように、抱きしめて、肌という肌をさわって、髪の中までさわって・・
そんな風にされたら、気持ちがあふれてしまう・・
兵長・・・
兵長の両手が、私の頬を包むようにして止まる。
目の前に兵長の顔が・・・
A「・・・兵長・・」
乱された自分の前髪が、視界の中で揺れているのが見えて、
初めて自分の呼吸が少し荒くなっていることに気づく。
A「どうし・・たんです・・か」
リヴァイ「おれを読め。いつもそうしてるはずだ」
兵長の表情は変わらない。
こんな時にも・・・
訓練中とか、戦闘中なら、目配りだったり手の動きだったり、『共有している作戦』もある。
でも今は、何を思っているのか、どんなアシストが必要なのか、わからない。
作戦だってない・・・
でも、兵長にふれて欲しい・・・
A「兵長・・教えて・・くだs」
リヴァイ「来い・・」
兵長に引き寄せられ、首筋に、柔らかい感覚。
なまあたたかい、兵長の唇・・・
A「・・・ぁ・」
兵長は、広くあいた私のシャツの襟ぐりをやさしくずらし、静かな口づけを続ける。
肩・・鎖骨・・・右・・・・左・・・時々肌に兵長の熱い息がかかる・・・
くすぐったさと気持ちよさの、ちょうど間にある感覚を刺激され、思わず少しのけぞる。
A「・ん・・・・ん・・」
リヴァイ「それでいい」
頭と腰に置かれていた兵長の手が、私のシャツをつかむ。
あ・・・
まっ・・・て・・
私の手が反射的にシャツのすそをおさえる。
と、
かろうじてバランスを取ってのけぞっていた上体が、
兵長が支えていた手が腰から消えているのを忘れて、そのまま、ベッドに沈みこんだ。
パサッ。
A「！」
背中の痛みがくるのを覚悟して
まぶたを強く閉じた。
あれ・・・あんまり痛くない・・
兵長の腕が、私の背中の下敷きになってる・・
とっさに、傷をかばってくれた・・・？
でも、私の顔の真上にあるリヴァイ兵長の顔は、少し怒って見えた。
2人の荒い息づかいだけが聞こえた数秒あと、
リヴァイ「・・・選べ。じらすのか、じらさねぇのか」
兵長の低い声が、月明かりだけの部屋に響いた。
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ico(プロフ) - ああさん» コメントありがとうございます。おっしゃる通りです。ハンジさんの言葉によって、自分の進む先を見出したんですよね。オトナの切ない恋愛…リヴァイとしてみたいです笑 (10月10日 11時) (
レス) id: d2213b78f9 (このIDを非表示/違反報告)
ああ - 感動しました 夢の中のハンジさんの言葉があったからこれから進んでいけるのかなって思いました。オトナの恋愛って感じの切なさがなんか好きです、、、 (10月5日 10時) (レス) @page23 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
ico(プロフ) - みたらし団子バカさん» こんばんは！悲恋が大好物とのこと、お口に合ってよかったです！わぉ毎日！？大歓迎です！ありがとうございます！！ (2018年9月22日 22時) (レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
みたらし団子バカ - オトナの悲しい恋愛ですね！こういう手の悲恋は大好物です！毎日伺います！ (2018年9月22日 10時) (レス) id: b72e644e8b (このIDを非表示/違反報告)
ico(プロフ) - リヴァイ=神谷さん大好き♪さん» はじめまして！感動して下さる方がいることに感動しちゃいました。嬉しいです！感受性が豊かな読者さま、大好きです！私も兵長の台詞を胸に前進します！ありがとうございます！ (2018年2月19日 15時) (レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ico | 作成日時：2017年7月3日 14時
