志操堅固な彼女【完】 (ページ3)

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「なんで、三大イケメンと一緒に行くことになってんの。」

『だから、大我くんが分かんないからって。』

「……そんなわけないけどな。開催者の中にあの3人、入ってたはずなのに。」

っていうジュンナの声は、後ろから話しかけてきたジェシーの声でかき消された。

「おまたせー！ごめんね、待たせたちゃったよね？」

『全然、大丈夫。さっきまで近くのカフェでジュンナとお茶してたの。』

「そう？とりあえず会場に向かおうか。」

歩き出したのは良いけど、なぜ私の隣に田中樹？

「Aちゃんが最初から飲み会来るの珍しいね。」

『あぁ、大我くんに頼まれたの。俺たち場所わかんないから連れてってって。まぁでも…先輩にでも頼まれたのかな、私を最初から連れてこいって。張り切って先頭歩いてるし、今。』

「………俺が頼んだって言ったらどうする？」

は？と思って田中樹を見上げると
流し目って言うの？色気を含んだ目でこっちを見てた。

その目で何人も落として来たわけね…、こちとら小さい頃から色気のある男に馴れてんだわ。

視線を正面に戻し
『あっそう、って感じ。』と伝えた。

「え、それだけ？(笑)」

『うん。だって最初から参加したところで最後までいるなんて約束してないからね、大我くんと。』

「じゃ、俺と約束してよ。今日は最後まで居て？」

『今日は21時からタケルと約束あるから無理。もともと飲み会行く予定じゃなかったし。』

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