志操堅固な彼女【完】 (ページ43)

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Side Juri ①-1 ページ43

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………爆モテじゅたんが聞いて呆れる。

女の子はみんな可愛くて柔らかいから好きだった。

ちょっと優しくしたらコロッと落ちて
俺の言いなりになるから好きだった。

少しでもめんどくさい事言ってくるやつはすぐ切り捨ててたから痴話喧嘩なんて誰ともしたこともない。

今までなら帰り際に軽くキスして相手から帰りたくないなんて言わせて、そのままホテルに…なんてざらだったし、

ガチのファーストキスでさえ緊張なんてしなかった覚えがある。

こんなもんか、みたいな。

本命にはなかなか手が出せないとか、
意味わかんねぇなんて思ってた。

だって好きなんだろ？って。
だったらやる事ひとつじゃん。って。

でも初めてビビッとくる女に出会った。

見た目はもちろんタイプど真ん中。

恋に恋するタイプの子でもないし、ちょっとやそっとじゃ簡単に落ちないところも俺のツボだった。

付き合ってすぐ最初にAにモーションかけた時、"怖い"なんて言われてしまったから俺がハードルを勝手に上げてキスのひとつすらなかなか出来なかった。

今までいかに適当に女と関わってきたか思い知らされる。

確かにキスもまだしてないやつに脚ベタベタ触られて、スカート捲られかけて…、怖いに決まってる。

そのあとは繕うように、少しだけスキンシップをとって抱きしめるだけに留まらせておいた。

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