トリコ【完】

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「樹と2人で会ったらしいね。」


と話しかけてきたのは、撮影の合間にしめちゃんと戯れ終わって若干疲れている北斗くん。





『そうなの、お土産たくさん貰っちゃって。私も宮城行きたくなっちゃった！』


「良いところだったよ、ご飯めっちゃ美味いし。…ところでさ樹って昔、4時間もあれば自分のこと好きにさせれるとか豪語してたことあって。Aはどう？落とされた？」


『え、なにそれ。爆モテじゅったんって呼ばれてることは知ってたけど……。すごいね、、』


「Aってポーカーフェイスだよね、全然顔に出ないから読めない。」


『これでも女優だからね、踏み込んでほしくないこと聞かれた時くらい表情に出さないようにはできるよ。』


「うん、だけど素直だからすぐ口が滑っちゃう。」







『……………？？』

はて？どういう意味だ？？






「うん、だから心情読まれたくない時にポーカーフェイスになるんだよね？」


『うん、そうだよ。』


「樹に落とされた？って聞いたときの心情は読まれたくなかったと。」


『…………っは！まっ、待って！いや、ちがっ、北斗くん！』


「大丈夫、大丈夫。樹には絶対言わないから(笑)」



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