今日:13 hit、昨日:1 hit、合計:101,734 hit
小｜中｜大
☆04、気配 ページ4
・
ポケットの中の携帯の存在を確かめながら
リビングに戻るとわずかに渦巻く
頭痛と吐き気に狂いはじめていく…
愛矢がシャワーを浴びる水音。
ガラス越しに透けてみえる裸体…
今夜は想像したくもなかった
・
「メモリー残ってるか…」
・
とっくに忘れていた
アイツの存在が
浴室からほのかに漂ってくる
石鹸の匂いと共に
ゆっくり
オレを
あの日へと
押し戻していく。
・
「A 。こっちこいよ」
「潤…潤……」
「オレの服、脱がせてみろよ」
「ｨﾔ…ｯ」
「A…」
・
久しぶりに会ったアイツは
オレじゃないヤツと
幸せな時間を過ごしているのか
左手に鈍く光る指輪と
少しふっくらした顔立ちに
オレは…
・
「あった」
・
愛矢の気配を
確認して
オレは
まだ残っていた？
残してあった？
Aの番号に
手を伸ばした。
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 121人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mimi×＊- mie -＊ | 作成日時：2012年5月15日 19時
