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★21、涙 ページ21
・
「潤！」
「どうしたの？」
「ごめんね？
急に会いたくなって…」
「そっか」
・
愛矢に呼ばれたオレは
愛矢の家にいた。
・
「今日は泊まれる？」
「明日仕事が…」
「前は休みだって言ってたよ？」
「そうだっけか。
じゃあ…泊まる」
「やったぁ」
「夕飯はどうすんの？」
「あたしが作る」
「了解」
・
すごい嬉しそうな
愛矢に対してオレは
そんな気分になれなかった。
・
「ねぇねぇ」
「ん？」
「あたし達…そろそろ…」
「そろそろ？」
「言わせないでよっ」
「あー。もうちょっと…
まだ社長にも話してないから」
「そうなの？」
「忙しくて」
「そっかぁ…」
・
最近、愛矢は
結婚もにおわせる
会話をしたがる。
急に焦りだしたのか？
それとも…
・
「あのさ…潤」
「何」
・
急に声のトーンが
変わった愛矢。
顔を見れば今にも
涙が零れそうになっている。
・
「どうしたんだよ」
「ちょっと聞きたいんだけど」
「ん？」
「Aって人。
過去に何かあったの？」
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作者名：mimi×＊- mie -＊ | 作成日時：2012年5月15日 19時
