君が何と言おうとも、僕は運命を抱き締める。

第26話〜人間=トラウマ製造気〜 ページ29

颯天sibe

急に目の前が暗くなり目を瞑ると洞窟が見えた





そうだった。あれは夢だったんだ

そう自覚させられる


そう言えば、彼女は？

心配になり見渡すと…

良かった…助かったみたい

安心して話し掛けてみた


『おはよう。良く眠れた？』


と言うと彼女は吃驚したみたいで目を丸くする


自分より後に起きた人が普通に聞いてくると驚くよね

ごめんね

僕が怖いらしく、直ぐに離れる

そうだよね。だって彼女が気絶する前に逃げようとしてたから



でもなんで起きて直ぐに逃げなかったのだろう？


そうすれば良いのに…

なんでなのかな？



彼女なりの考え方があるよね


『傷は痛んでない？きちんと動かせる？寒くない？』


他にも気になることは沢山あるけどひとまずはこれぐらい聞こう


やっぱり警戒して話してくれないよね



彼女で言うとさっきまで人間に襲われていたからね


仕方ないね




少しずつ慣れればいいし。問題ないね





人間はやっぱり憎いや



彼女にトラウマを植え付け、物を盗んだりする

トラウマ製造気だよね。人間は




だから嫌だよね



わかるよその気持ち




実秋ちゃんは人間と妖精に殺されたんだから




憎しみ、悲しみ、怒り、復讐心



色々な感情が出てくるからね





彼女はどうして人が嫌いなのかな？





それが１番気になるかな？

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