失った記憶

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「テグンさんが？」

うん！と眩しい笑顔で答えるチョアちゃん

考えると恥ずかしくて赤面した

チョ「あー！Aちゃん顔あかーい！」

最近の子供は全く…(涙

姉「Aさん！テグンさんがお話があるそうよ？」
「はい、今行きます」

何だろうかと疑問に思いながら私は病室へ行った

「テグンさん、どうしましたか？」
L「出かけよう」
「…テグンさん？貴方さっき倒れたばかりですよ？わかってます？」
L「今日じゃなくていい、Aさんがパリに行く前に…」
「いいですけど、どこか行きたい場所があるんですか？」

私は首を傾げた


L「とても大事な場所…なんだ」
「そうなんですか、じゃあ退院したらすぐに行きましょうか？」
L「さっき聞いたらまだ1週間は入院していないといけないらしい」

1週間…

L「Aさんはそれまで待てないよね？」
「パリ行きは明後日です」

テグンさんが眠っている間に貰った名刺の電話番号に電話をかけた

その時に決まったのだ

「私がパリから帰ってきてからにし」
L「それじゃあダメなんだ」

なんだか必死だった

L「行こう！」
「え！？テグンさん！」

テグンさんは点滴を引き抜くと、私の手を掴んで走りだした

幸い、ナースステーションの前を通らずに行ける道があり、私達はそこから逃げ出した

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