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結局、他の部員が帰っても凪と玲王は19時くらいまで練習をしていた。
その様子をAはずっと見ていた。
凪の才能にビックリした。
ずっと、近くにいたのに一度も気づかなかった。
こんなにも凪にサッカーの才能があることを。
そして単純に悔しいと思った。
凪とずっと一緒にいた自分よりもつい最近知り合った玲王が凪の才能を見抜いたこと。
「レオー疲れたぁ〜」
「お疲れさん。今日は帰ろうぜ」
二人の会話をベンチから聞いていれば玲王の方へと視線を向けた。
この人いつからサッカーやってるんだろう。
「どうかしたか?」
Aの視線に気づき玲王は疲れきった凪をおんぶしながらきょとんとして首を傾げたもののそーいえば如月に今日平手打ちくらったんだったなんて思えば下着見たの謝らないとなぁと思いAの方へと近付いた。
『ねぇ、御影くんはいつからサッカーしてるの?』
「あぁー…最近?ほんとこの前W杯の事をニュースでやってるの見て始めた。」
『最近っ!!』
あぁ、この人もただの天才かなんて思えば1周まわって冷静になった。
「…ねぇ、A」
『んっなに凪?』
「俺、レオとサッカーしようと思う。」
『……そっか』
私は変わらないいけないのかもしれない。
悔しいと思った以上に私はこの二人のサッカーを、この2人がW杯優勝するのを見たくてたまらなかった。
こんなの魅せられたら凪にサッカーしないでなんて言えない。
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蝶華(プロフ) - ひちゃさん» コメントありがとうございます。そう言って頂いてとても嬉しいですっ*.(๓´͈ ˘ `͈๓).*ちょっとずつ更新して行くので見届けてくれると嬉しいです。 (2023年1月4日 7時) (レス) id: a17d0f1e26 (このIDを非表示/違反報告)
ひちゃ(プロフ) - 初コメ失礼します。凪との関係性も玲王との距離感も全部最高の神作品でした、、、!無理せず更新頑張ってください! (2023年1月3日 23時) (レス) @page12 id: abb55eea3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蝶華 | 作成日時:2022年12月31日 7時