23玲王side ページ24
「俺と一緒にサッカーしようぜ。」
凪誠士郎とのファーストコンタクトは校舎の階段だった。スマホのトラップを見て天才だと思った。
だが、呆気なく凪にはサッカーの誘いを流されてしまった。でも、どうにかして凪とサッカーをしたかった。
凪と一緒に2人でW杯優勝してみたいと思ってしまった。
御影玲王は欲しいものは全て手に入れる主義なのだ。
これまでは、全て親が自分を後継者にする為に英才教育を受け色んなものを与えられてきた。
そんな退屈な人生、俺は要らない。
俺は凪誠士郎とW杯を獲る、それが夢になった。
その夢を叶える為に口説き落とすのに情報収集をすることにした。
「あー…凪誠士郎?万年寝太郎って言われてるよ」
「アイツと喋ったら呪われるって聞いた!!」
「え!私は、幸せが訪れるって!!歩くパワースポット…あとそれから…」
「なるほどなぁ…」
基本的には、1人行動なのは解った。
だが、例外が一つだけあった。
“登校時と放課後は特定の女子といる。”
狙うなら放課後と思っていたがそう簡単でも無さそうだ
さすがの玲王も授業中にサッカーしようぜなんて誘うほど非常識ではない。
「特定の女子って誰なんだぁ…」
渡り廊下で考えていると後ろを通った女子達がサッカーの話をしていた。糸師と聞こえたので海外中継の話しかなんて思えば女子で珍しいなぁと視線を女子たちの方へと向けた。
片方の方は知っていた。
霧崎有紗。
サッカー部のマネージャーで根っからのサッカーオタク。俺でも知らない選手とかいっぱい知ってる。
そんな奴と張り合ってあんな喋ってるのすげぇなぁなんて思っているともう1人の方と一瞬目が合ったがすぐ逸らされた。
「…なんか、ぎこちない奴。」
それが、如月Aを認知した日だった。
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蝶華(プロフ) - ひちゃさん» コメントありがとうございます。そう言って頂いてとても嬉しいですっ*.(๓´͈ ˘ `͈๓).*ちょっとずつ更新して行くので見届けてくれると嬉しいです。 (2023年1月4日 7時) (レス) id: a17d0f1e26 (このIDを非表示/違反報告)
ひちゃ(プロフ) - 初コメ失礼します。凪との関係性も玲王との距離感も全部最高の神作品でした、、、!無理せず更新頑張ってください! (2023年1月3日 23時) (レス) @page12 id: abb55eea3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蝶華 | 作成日時:2022年12月31日 7時