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「あれ、Aじゃん…どうしたのそんな所でうずくまって?」
『開けた扉にぶつかったのッ!!』
めちゃくちゃ痛いと思いながら頭を抑えながら見上げると如何にもまだ眠そうな幼馴染の姿がそこにはあった。
“凪 誠士郎”
彼は昔からのAの幼馴染だ。
親同士が仲が良く、なんとなく私達も昔から一緒にいる。
「あーそうなんだ。」
『そうなんだって…アンタね。』
いや、そこにいた私が悪いけどもなんて思いながらはっとして私は腕時計を見た。
『時間やばいッ!!ほらっ凪早く行くよっ』
「えーめんどくさい…遅刻しようよ〜」
『ダメに決まってるでしょッ!!』
Aは凪の手を引いて全速力で走った。
「うへぇーほんと足速いよね、A」
手を引かれながらも凪はスマホをだして片手でゲームをしている。
『…凪の方が速いでしょ、もっとちゃんと走ってよほんと遅刻するから』
ゲームしながら私の全速力で余裕そうなのほんと腹立つなぁなんて思いながら信号が赤になってしまい信号を待った。
「えー…仕方ないなぁ」
そう呟くとスマホを制服のポケットにしまうと信号が青に変わった瞬間凪はAの手を取り走り出した。
『わっ…はや』
手を引かれながら凪を見ていると大きくなったなと思う。凪はめんどくさがり屋でいつもぼけぇーとしてるけど昔の約束を律儀に守っていてくれている。
いつか離れ離れになる事は分かっているけど、それまではこの高校生活までは2人で一緒にいれると思ってた。
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蝶華(プロフ) - ひちゃさん» コメントありがとうございます。そう言って頂いてとても嬉しいですっ*.(๓´͈ ˘ `͈๓).*ちょっとずつ更新して行くので見届けてくれると嬉しいです。 (2023年1月4日 7時) (レス) id: a17d0f1e26 (このIDを非表示/違反報告)
ひちゃ(プロフ) - 初コメ失礼します。凪との関係性も玲王との距離感も全部最高の神作品でした、、、!無理せず更新頑張ってください! (2023年1月3日 23時) (レス) @page12 id: abb55eea3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蝶華 | 作成日時:2022年12月31日 7時