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不気味な髪の毛【寂雷編】 ページ11

Aside



スルスルと髪の毛を触っていく寂雷



寂「そういえば前から思っていたんだけど……」




『ん?』




急に手を止めて私の髪の毛を持ち上げる




寂「君の髪の毛は途中までは黒で毛先だけピンクなのは染めてるからかい?」




『いや、元からだよ??』




お母さんのピンクの髪の毛とお父さんの黒の髪の毛が変な感じに両方混ざったんだよね〜、と話す




寂「ふむ。じゃあピンクのところで髪の毛を切ったらどうなるんだい?」




『むふふん。切ってみてよ』




そういって前髪を整えた時に使ったハサミをとって渡す




じゃあ結構切るよ、なんて言われてあの時から腰元ぐらいまで伸びた髪を切り始める




寂「黒髪になっちゃったね」




そういって黒とピンクの境目で切った髪を見て寂雷がいうと




『そう思うでしょ?』




毛先がじわじわとピンクに染まっていく私の髪の毛




寂「これは……」




かなり不気味だ……といっていたの聞こえてるぞと思う




前と同じく肩甲骨辺りまで切った髪の毛は次第に毛先がピンクになり元通りになる



前に、一郎と乱数の間に子供できたらこうなりそうだよね!とかいって2人とも想像したのか寝込んだのを思い出す




『可愛いっしょ?』




そう上目遣いで聞いてみたら




寂「昔から可愛いと思ってますよ」




と予想の斜め上から返されキョドる





『びっくりした。寂雷がそんなこというなんて』




と言えば





寂「君に会えなかった間、ずっと伝えなかったことを後悔してましたから」




と返される





まったく彼は人を喜ばせるのが上手いらしい

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作者名:愛音 | 作成日時:2019年6月23日 22時

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