困惑【左馬刻編】 ページ24
Aside
どどどどどどうすればいい??
へいへーい。左馬刻ってやっぱ私のこと好きだったの?!
いや、違う。誰だよこいつ。
わ、私も左馬刻のこと好きだよ…………??
って、私はこんな少女漫画のヒロインじゃないって!!
どうすればいい?左馬刻さっきから黙ったまんまだし、もう耐えらんないんだけど!
とりあえずなるようになれ!と思い口を開こうとすると
左「さっきのは全部本当のことだ」
『…………へ??』
出鼻をくじかれ、変な声が出る
左「だから、俺様はお前のことが好きだっていってんの」
私とは逆方向を向きながらそう告げる彼の耳は赤く
『か、可愛い…………』
と不覚にもいうと、あぁん?!と言いながら左馬刻が振り向く
『い、いや、あの今のは違くて!!』
そう弁明すると、左馬刻は少しだけ眉尻を下げてため息をつく
左「別に。Aが俺様のこと好きじゃねぇことぐらい知ってるっつの」
前々から一郎がキスしたときはどうってことない割に俺様の間接キスにはすげぇ怒るし
日記にも俺様の悪口は書いてるし、今も拍子抜けした表情してやがるし、
なんてベラベラ喋り出す
左「だから、俺様の今言ったことは本気にすんなよ?」
そういって私に背を向ける彼は今までどれだけ我慢してきたのだろうか
私よりも大きいその背中が今日だけはとてもよわよわしくみえて、私はつい抱き締めてしまった
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作者名:愛音 | 作成日時:2019年6月23日 22時