裏切り者 【The Dirty Dawg】

改めて自己紹介を ページ46

Aside




突然だけど私のことについて話してあげよう





政府の上位役人として活躍しているよ




何を仕事してるかって？




主に敵陣……つまり中央区以外の場所




ん？わかりにくい？つまり男のいる場所




そこで調査をしているの




例えば、違法マイクの流通源とか裏で暗躍しているひとたちのこととか




これでも仕事がありすぎて困ってるんだよ？




それもそのはず、私はなんの因果かあの4人がいるディビジョン担当だから




大方総理の見解だろう




そこで私は一つわかったことがある




『あいつら色々やらかしすぎだろ、特に左馬刻…』



キーボードを強く叩き報告書を作成していく




おっと、話が逸れちゃったかな？



なんとなく理解してるかもだけど、私は彼らの行動の隠蔽をしている




例えば、一郎なら元ヤンということで目がつけられないように、




寂雷なら合法に許可されてない保育所で孤児を保護していることだったり




乱数だったら激しい女遊びによる女性側の被害だったり




左馬刻は言い出したらキリがない…




裏切った私にはこれしか考えがなかった




せめて彼らが、彼らの今後の人生が幸せになるよう




私が泥をかぶってまで行動している



褒めてほしいなぁ、誰かの為にこんな動くなんて



『ほんっっと、昔の私からは考えられない…』




彼らと出会い、生きる楽しさを知り、




人はこんなにも変わるのだと、初めて知った




【碧棺左馬刻 違法マイク売買の疑いあり】




と書いてある部下からの報告書をキーボードで消して




【碧棺左馬刻 動きなし】




と打ち替えた






とりあえずまぁ、そんなこんなでうまく私は彼らの擁護をできてたはずだ






なのに…







『なんで今牢屋に入れられてんだよ〜。出せや、クソ野郎〜。』









私は中央区のそれこそ政府の独房にぶち込まれていた






『豚箱に入れていいのは豚だけだ！なんだ！私が豚っていいたいのか！』





そう叫んでもただ響く私の声






『くっそ、完璧にしくった。乱数が言ったとか…？』




数日前にテリトリーバトルの後で会った乱数との会話を思い出す




しつこく質問するので、あんたら4人のために動いている、と言ったのが仇となったか、





『誰か出して〜。』




することもなく自己紹介を脳内で終わらせた後、私は力なく鉄格子を握った

1人の青年は誓う→←君は……？

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