裏切り者 【The Dirty Dawg】

テリトリーバトル ページ4

Aside



無「今回のバトルはなかなか厄介だな」



『まぁ、The Dirty Dawgが全員でるとなれば観客も増えるでしょうし』



無「ふん。会いたいか？お前も」




会いたいって思ってても会わせてくれないし、何よりもあいつらとの仲を悪くさせたのはお前のせいだろと思うが



『いえ、別に会いたいとは思いませんよ』




と返す。


本当は会いたくて仕方がない。けど会ったところであいつらは私との再開を喜ばないだろう




無「まぁいい。今日はお前もバトルを観戦してこい」



そういって手で追い払われる




私は一旦家に帰ってフードがついたパーカーを羽織バトルの競技場へ向かった


￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣


「きゃ〜！！乱数くんがいる！可愛い〜」


「左馬刻様も一郎くんもいるよ！」


「寂雷さんも麗しい……！」



そんな女子の会話を聞きながらフードを被りマスクをつけ、ポケットに手を突っ込みながら歩く




いまさっき携帯で調べたら1回戦で一郎と左馬刻、寂雷と乱数という組み合わせで戦うらしい




試合が始まるので1番上の椅子に座って足を組んで眺める




『本当にめちゃくちゃなリリックだなぁ……』



一郎と左馬刻のバトルはお互いが弾け飛びそうなぐらいの勢いでバトルしていたし、乱数と寂雷も心の奥でバチバチやり合ってるのがわかった




『あ、あれ…………？』



気づけば涙が出ていたのでマスクをとって涙を拭う




あの時心に決めたはずなのにまだ私は彼らと一緒にいたいと思っていたのか




『ダメダメ。私は政府の人間なんだから』


そう呟いて1回戦の結果を見届けてから席をたち帰ろうとする



泣き顔をバレないようにしなきゃと思い化粧をしようとトイレへ向かった

久しぶりですね→←塗り重ねた嘘を

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す