裏切り者 【The Dirty Dawg】

関節キス【過去 左馬刻編】 ページ27

Aside



『死ぬよ？左馬刻』



左「うるせぇな、黙ってろよ」




煙草を勧められたのでそう返すと怒られてしまう




『悪い道に進む典型的な悪い奴だ』



といえば、これしか生き方がない場合こうするしかねぇだろと返される




左「俺には母親も父親もいねぇんだよ」




そういって、まぁお前と同じだからわかるだろと同意を求められる




『一緒だけど一緒にしないでよね』




確かに生きる為ならなんでもしてきたけど煙草とか男とか酒とかには手を出してないもんといえば



左「お前に手出される男って可哀想だな」




と返される。




『うるさ。左馬刻だって女の人が可哀想だよ』



左「むしろ俺様に抱かれたくて女の方から寄ってくるけどな」




ぐぬぬぬぬ。と言えば、ばーかと笑われる




『とりあえず煙草はやめてよ』



といって取り上げようとすると



左「ん。」



咥えていた煙草を指でとったと思ったら持ち手を替え私の口に突っ込む



『っっ！！ゲホッッ』




思い切り吐き出せば、下手くそかよと言われる




『急にやめてよね？！』



と怒ると、悪かったなんて心にも思ってないことを言われる





左「まぁ、あれだなあれ」




『はぁ？なに、あれって』




そういうと自身の唇をトントンと触って




左「ウブなAチャンにとって初めての関節キスってわけだ」




『//////////？？？！！！？？！！』



ゴシゴシと口元を拭って左馬刻から距離を取ると、遅せぇよと言われる




『初めてなんだから丁重に扱えやコノヤロー』



左「はぁ？一郎とキスしたくせに関節キスは許さねぇのかよ」



『だから！そういうのも全部好きな人としたいの！！』



左「なら、俺様がそれになったらAは許してくれんのか？」



『はっ………………え？？』




左「真に受けんじゃねぇよ。冗談だっての」




そういって私の頭をぽんと叩いて自室に行く左馬刻




『絶対に許さないからね！！』



左「うるせー。大声だすんじゃねぇよ」




いくら冗談と分かっていてもあの真剣な顔に少しだけ意識してしまう




『男の免疫作っときゃよかった〜…………』



なんて嘆く私と裏腹に嬉しそうにしていた男がいるなんて思っても見なかった

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