裏切り者 【The Dirty Dawg】

年下【過去 一郎編】 ページ22

Aside



『え〜もう好き。かわいい』



一「何回言ってんすか……」



さっきからというもの可愛らしい兄弟が頭から離れなくなる




『会いたいな〜。会っちゃダメ？？』



一「また今度っすよ」



ちぇ〜と文句を吐き出して一郎の方を向く




まぁあの可愛らしい弟と似ているが一郎にはかっこよさがあるなぁと感じる



一「さっきからなんだよ」



『いや髪の毛短いな〜って』



寂雷とか鬱陶しいほど長いし、と言うとそれは寂雷さんの前で言わないでくださいよと返される




『個人的には一郎は髪の毛伸ばして欲しいなぁ』



そっすか？といって前髪を指でつまむ一郎




一「まぁそこまで言うんだったら伸ばそうかな？」



『切実にそうしてほしい』



少しだけ背伸びをして一郎の髪の毛を撫でる




一「年下扱いしないでくれます？」



『だって実際に一郎年下だもん。私乱数と同い年だよ？？』




一「Aも乱数も揃いも揃って馴れ馴れしいな」




『ちょっと、悪口言わないでよ』





そう2人で戯れながら歩き続けた。





いつしか上にあった太陽は沈みかけ、私たちを照らすように夕日へと変わっていった

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