裏切り者 【The Dirty Dawg】

友達だから【過去 乱数編】 ページ19

乱数side



『やっばい。飴うまうま』



そういってさっきあげた最後の飴を舐めるA



容姿は文句無しに整っている割に無造作に結ばれた髪とあぐらをかいてお腹をボリボリかく姿はまさに残念だ




乱「ねねね、一口ちょーだい？」



『いや。』




いつもならオーケーをもらえる返事も彼女相手だとドン引きされるだけだ。まぁ今回は食べてるものが飴というのもあるけど




乱「新鮮だなぁこの感覚」



『ん？晩御飯食べないことが？』



いや違うって、と心の中でつっこむ。なんというかAといると自分が自分じゃなくなる




純粋のくせしてさりげなく誘ってるもん。
さっきの飴を求めて口を開けてる姿なんか、なんか色々とヤバかった……




思い出して少し顔に熱が集まってるのに気づいて手で顔を覆うと



『え、どした？厨二病かましてるの乱数？』




なんでそんな結論にたどり着くのだろうか



乱「ほんっとうに面白いねA」



と笑っていえば




『なにそれ。私の顔がそんなに変すぎて笑いたくなるって意味なの？』



だから違うってば……。




もしかして天然なのかな、それともただ性格がイカれてるだけ？とりあえず今は後者をとろう





だって前者をとったら、ただでさえ好みのルックスなのにそれ以上可愛い性格を足されたら友達って思ってるこの関係も崩れる気がするから

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