裏切り者 【The Dirty Dawg】

生か死か【過去 乱数編】 ページ17

Aside



乱「いくよ〜っ」



「『じゃんけんぽんっっっ！！』」



乱「わーい！やったやった！じゃあこの飴ちゃんは僕がもらうね！」




『あぅぅ、おおおおおお腹減ったぁぁぁ』




そう私たちはいま生か死かをかけたじゃんけんを挑んでいた



事の発端は──



数時間前


乱「Aってなんでスキニーとか履かないの？？」



この一言が全ての始まりだったのだ



『いや……別に私だって履きたいよ？』


乱「？履けばいいじゃん」



お前たちが男のくせしてそんなに足が細いから履きたくないんだよ、という本音を押し殺す



乱「あっ！わかったかも！もしかしてダイエット中？？」



私だって女子の中ではそこそこ細いと思う。それもそのはず親がいない幼少期は1日１回でも食べることができたら奇跡だったからだ



私だって細いけど乱数とかやばすぎでしょ。もうまじで棒なんだけど。しかもめっちゃ足長いし……



こんなことが理由でスキニーが履けないとか言いたくなくて、ダイエット中だよと適当に返す




乱「じゃあ〜今日はA夜ご飯は抜きねっ！」



『は？？』



自分でも驚く声が出た



いやいや、夜抜き？ありえないありえない



『待って待って？なんで抜かなくちゃいけないの？？』



乱「だってさっきラーメンすっごい食べてたじゃん」



ラーメンうまぃ〜やべぇ〜なんていっていた自分を思い出す



『で、でもそれはそれでこれはこれじゃない？』



乱「だーめ！僕も協力してあげるからダイエット頑張ろう！」



いやあなたまでダイエットしたら私永遠に乱数越せないじゃんと考える



まぁそんなこんなで始まった夜だけ抜くダイエット。18時ぐらいまではよかった。よかったけれども20時が近づくと──冒頭にもどる





『もう無理無理無理無理。乱数、飴飴飴飴飴』



乱「いやだよ僕も食べたい〜あぁ〜」



『1個だけ！！1個だけならいいでしょ？？！！
！』





乱「ダメだってば！これを乗り越えて理想の体型に……ダメだ。僕もお腹減った…………」





そして結局私たちは飴ちゃん賭けデスマッチを行ったのだ

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