裏切り者 【The Dirty Dawg】

心配なんです【過去 寂雷編】 ページ13

Aside



一緒に住むことになったのは別に構わないけど



『暇すぎる…………』



これでもやっときゃいいだろといって出ていった左馬刻さんのオセロを1人でやっている




『つまんないし〜』



といって床にゴロンと寝そべる



寂「床に寝るのならベッドに行けばいいんじゃないですか？」



『うわぁぁぁぁ？！？！』



足音もなく来るから恐ろしく心臓がバクバクする


『めっちゃビビったんですけど……』



寂「最初からいましたよ」



とくすくす笑ってこちらを見つめる寂雷さん



『寂雷さんも暇なんですか？？』



寂「いえ、午後からは仕事がありまして」



確か医師っていってたなぁ。学歴やばそうだな。なんて考えて適当に相槌をうつ




寂「それよりも私のことも呼び捨てで構いませんよ？」



『いえ、年上はさすがに言えませんよ』



ときっぱり断ると、そんなに老けて見えますか？なんて返される



寂「乱数くんと私は約一回りは違いますが呼び捨てですよ？」



『いや、あの人がおかしいんですよ』



あんなコミュ力高の男と一緒にされたくないわと思うが寂雷さんにいいって言われたら言うべきなのかと頭をかかえる



『まぁ、慣れてきたら呼び捨てにしますよ』



寂「はい、そうしてください」



笑い顔はやっぱり大人っぽくて少しドキッとしてしまう




寂「そういえば、Aさん今すごく暇そうにしてましたけど私と一緒に仕事に行きませんか？」




『病院に素人連れていくんですか？』



と思わぬ提案に笑ってしまう




寂「いえ、今日は小児科へ訪れるのでAさんも一緒にいてくれると嬉しいんですが」




子供とどう触れ合えばいいんだろうなんて考えるがまぁ、することないしいいかと行きますと返事する



寂「それじゃあ服を着替えてきてください」



『了解しました』




子供というものがどれだけ暴れ騒ぐものかも知らず、私はワンピースを着ていった

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