裏切り者 【The Dirty Dawg】

ストーカーですか【過去編】 ページ11

Aside



『んっ………………』



うっすらと目を開けると見覚えのある景色

毛布が気持ちよくてすりすりしていると瞬間的に頭が覚醒してばっと起き上がる



乱「今のもっかい！もっかいやって！！」



近くの椅子に腰掛けていた乱数さんに笑われながらいわれる



『べっ！別にもうしないから！！』



といってソファから立ち上がろうとするとズキッと頭が痛む




寂「貴方は自分が思ってる以上に無理をしているのだから休みなさい」



近くにいた寂雷さんにそう促されぐうの音も出ない私はそのまま座る




『あの後どうなったの？』



そう問いかけると同時にに開くドア




左「ん？おー。起きてんじゃねぇか」



一「うどんとか軽く食べれるものでよかったのか？乱数」




『うげっ………………』




心配してた対象が無傷な状態に安心して悪態をつく




左「うげっ、ってなんだよ」



『別に助けを求めてないのに助けられたから頭にきているんだけど？』


左「あぁ？下手したらてめぇ逝ってただろ」



『そんなにか弱くないですぅぅぅぅ』



一「まぁまぁ落ち着いてください2人とも」



一郎さんに宥められその場は収まる



乱「それで？わざわざ寂雷が警告してあげたのにまんまと敵と衝突したって訳？」



『まぁそんなとこかな？なんか私のパーカーのポケットに探査機入ってたし。多分その政府に通じてた人とかが入れたんじゃないの？』



そう私が自らの仮説を提唱した途端、突然ふいっと顔を私から背ける一郎さんと左馬刻さん



『え、なんですか？』


純粋な疑問を投げかけると



乱「ん？もしかしてその探査機みたいなやつってチップみたいなやつ？」



左「ちょっ…………！！おい！乱数！！」



乱「それ左馬刻と一郎が入れたんだよ！Faith HHが政府に目付けられてるのが心配だって言って！」




『………………………………警察呼びますね』




左「ふざけんなよ！まじで電話出すんじゃねぇよ！」



一「おいおいおいおいおい、ボタンタップするなするなまてまてまて」



なぜか彼らと過ごす日々は楽しくて自然と笑っている自分がいた



それが初めて私がThe Dirty Dawgの前で笑ったこと。

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