猿女のち彼女【碧棺左馬刻】

3 ページ44

Aside


数年後…………



左「まじで可愛いな愛来」



『ふふん。頑張って産みましたから』



愛来を抱き抱えほっぺたをぷにぷに触っている左馬刻




それが気持ちよかったのかまだ3歳になったばかりの愛来はうとうとして寝かけている




左馬刻似の髪色をもった彼女は左馬刻のことが大好きなのか左馬刻の服をぎゅっと握りしめたまま寝てしまった



可愛いけど少しだけ羨ましいななんて考えている自分がいて、娘に嫉妬するなんて何事だよと思う




左馬刻が愛来を抱いたまますくっと立ち上がり寝室へ向かう



そのまま一緒に寝室でお昼寝でもするのかなと思いつつ私の瞼も下がってきているのを感じソファに腰掛けたままの私も頭がカクカクなる




すると左馬刻は愛来を寝室に寝かせてきたのか部屋に戻ってくる



『ん…………？愛来と寝てこなかったの？』



と聞けば




左「次は物欲しそうな顔してるAを相手にしてやろうと思ってな」



といってソファから手を引いて床に一緒に寝転ぶ




左「いつもありがとな。おやすみA」



といって私をぎゅっと抱きしめて頭を撫でられる




やっぱりいくら娘でも左馬刻は渡したくないなと思って軽く左馬刻の服を握りしめ目を閉じた




左「愛来が服握りしめて寝るとこはA似だな……」





なんて優しく彼が呟いていたのも知らずに

永遠というものは→←2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す