猿女のち彼女【碧棺左馬刻】

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Aside


『す、すみません』


合「いえ、全然大丈夫ですよ？」


今私は合歓さんに目的の場所まで案内してもらっている


合「けど追いかけ始めたときは驚きましたよ」


といってくすくす笑う合歓さん


それもそのはず、つい今さっきひったくりが起きて私は荷物を合歓さんに預けひったくり犯を追いかけていたのだ


合「膝擦りむいちゃいましたね」



と残念そうに私の足元をみる



『でも捕まえれたんで一石二鳥です！』


といえば、それでも大事にしてくださいと少し怒られる



『中央区でも犯罪ってあるんですね』


と零せば、ここが1番お金の周り所ですからといわれ納得する



しばらくの間他愛もない話をする



『そろそろ着きそうですか？？』


と聞いてみると、はいここですよと指をさされる


確かに名前が碧棺とかいていて急に緊張しだす


『なななななんていったらいいでしょうか？？』


と聞いてみたら、今日みたいな調子で全然いいんですよと笑われる



そして1歩踏み出してインターホンを押す


ピンポーン



『………………………………でない？？』



あれ、いないのかなと思ってもう一度押してみる


ピンポーン



『……………………………………あれ、留守？』



と思ったら急にガチャとドアが開く



そして出てきた人に私は目を見開く




『え、左馬刻？？』



といえば、



左「おー、遅かったな。なんだよお前ら仲良くできてんじゃねぇか」



なんて話始める




『お前ら？仲良く？』



と思って合歓さんの方をみたら



合「ふふふっ、はじめまして碧棺合歓といいます」


と面白くてたまらないというふうに自己紹介をする


『え、えぇぇ？！碧棺？！』


驚くように声を上げれば



合「やっぱり気づいてなかった」


といって笑っている



左「どういう状況だよこれ」



という左馬刻はほっといて。

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