猿女のち彼女【碧棺左馬刻】

3 ページ14

Aside

『えぇと？？』


すごくくすくす笑い続けている合歓さんに戸惑っていると


合「私の場合は見極めますかね」


といって振り向く



『見極める……？？』


ともう一度唱え直すと


合「はい、その人がどういう人なのか私自身がみたいなって思いますね」


という。なるほどなぁと納得してそのまま合歓さんの買い物に付き合う



さて、左馬刻の妹に好かれるにはどうしたらいいだろうか


とりあえずお菓子とか手土産は必須だよねと思って合歓さんが選んでいる横で私も選ぶ


合「四月一日さんは何見ているんですか？」


と問われるので手土産に……と返答する


『あ、これとか良さそうかな』

と思って手にとったものを横から覗きこむ合歓さん


合「えっ？」


と戸惑うような声がするので


『あれ？こっちじゃ有名じゃないんですか、これ？』

といって取ったものを眺める


【ウキウキモンキーパンケーキ】

と書いてあるやつをみて美味しいんだけどなぁと呟く


合「えっと、四月一日さんはそれでいいんですか？」


と正気ですか？という音色で聞かれる


『はいっ！私の彼からこの猿が私にそっくりって言われたんです！』


といって木に登っている右上にいる猿を指刺せば


合「ほんとに何言ってるの……おに……ん」


と頭を抱え込む合歓さん


『これは嬉しいだろうから買ってきますね！』


といってお会計に向かえば合歓さんがどこかに電話をかけていた

4→←2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す