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DAY16 ページ18

やっと言うことがまとまったのか
ようへいくんはこちらを向いて
「あのさ」と話し始める


ようへい「Aちゃんが、言いたくなかったのは
  なんとなくわかる」

A「うん」

ようへい「でも、俺らってそんなに頼りない?
  はじめくんとだいちくんが
  『大事なことは言ってくれない』って」

A「そんなことはないけど…」

ようへい「女の子1人って…つらい?」


彼は少しだけ寂しそうな表情でそう聞いた

はじめもだいちも
女性特有の事情を分かっていないわけじゃない
だけど、無理をしていないわけではない
そう思うと、いまの状況は辛いのかもしれない


A「辛くないわけではない…
  でも、みんなといたら楽しいから
  無理もしたくなる…」

ようへい「今回のDMもつらかった?」


聞き方がずるい
本音を引き出すのがうまいのか
今日は本音が出やすいのか


A「つらかった…けど、言ったらみんなに迷惑かけるじゃん」

ようへい「なんで?」

A「みんなまで言われて傷つく必要はない…」

ようへい「俺らは平気だって」

A「私がもう耐えられないって言ったら
  畑にいられなくなるじゃん…!」

ようへい「……」

A「私は…」


私は畑のメンバーになれたことが嬉しかった
みんなといられることが幸せだった
だからこそ、男だらけの畑の中で
たった1人、異色の存在だからといって


A「女だからって理由だけで、みんなと離れたくない…!」


ずっと言えなかった
だいちたちとはずっと一緒にいた
けど、出会ってたった数日のようへいくんに
こんなこと言ってもいいのだろうか

溢れた涙は止まらないまま
私が「泣きたくなかった」というと
ようへいくんは笑いながら
パーカーの袖口で涙を拭ってくれた


ようへい「どうせはじめくんに言っても
  畑をやめさせることはないと思うけどね」

A「なんでさ…」

ようへい「Aちゃんは畑のスミレだからね」

A「?野菜じゃないの?」

ようへい「まぁねw」


「でも…」と
ようへいくんはベンチから立ち上がり
一度伸びをしてから
こちらに向き直った


ようへい「これからはちゃんと言ってね」

A「…なにを?」

ようへい「あー、言わなかったらはじめくんに言うからね」

A「言うからそれはやめて」


すっかり夜になってしまった街を見て
「帰ろう」と立ち上がる
いまは、はやくみんなに会いたい

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nyanpiyo(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!更新楽しみにしてます!! (2018年12月3日 6時) (レス) id: 70589ea164 (このIDを非表示/違反報告)
しょうたま(プロフ) - お気に入り作者登録しときました! (2018年11月22日 15時) (レス) id: c45666d4a3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 世現身(。。)さん» わかります、とても神ですよね(応援ありがとうございます!) (2018年11月22日 14時) (レス) id: 1bd2dd0db0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - しょうたまさん» 読んでいただきありがとうございます!うれしいです…! (2018年11月22日 14時) (レス) id: 1bd2dd0db0 (このIDを非表示/違反報告)
世現身(。。) - ようへい先生ぇぇぇ!あいしてらぁぁぁぁあ!ようへい先生は神っすわ。(応援してます。) (2018年11月20日 23時) (レス) id: 85930732e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年10月2日 2時

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