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辿り着いたのは、英国の墓地のような場所で。
「嗚呼…此処ならAも好きそうだ。」
明るい彼女には、黒よりも白の方が似合う。
色とりどりの花束と、青が基調の花束を、彼女の名が刻まれた墓に添えた。
「…私はね、Aが居なくなって、随分と変わってしまったようだよ。
ふふっ、若しかしたら君は変わってないって云うかもしれないね。
慥かに、仕事をしていないのは前と変わらないからね。
私は、何時も上の空だった。…今でもそう。君が消えてしまった実感がないよ。」
其れでも…と、私が言葉を繋ごうとした時。
唇に何か、空気の流れのようなものがふわりと触れた気がした。
「……A、其処にいるんだね。」
其の空気はどこか温もりがあって、そして_________
つう、と頬を何かが伝った。
今迄こういったものに余り縁のなかった私は、
初め此れが何かを、理解する事ができなかった。
…そう、涙だ。
「……なら、此れからも私を、見守ってておくれ。」
懐かしい温もりを帯びた空気のようなものは、私の頭を撫でるように通過した。
其れは、YESと受け取っていいの？
そんな不確かな事でも、もし其れが偶然通り過ぎたただの風だったとしても、
私は君と君への愛が起こした奇跡だと信じようと思う。
頬に伝う涙をそっと拭い去って、
ふわり、と小さな旋風が私の横を通り過ぎて行った。
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らすく(プロフ) - 椎菜さん» そこまで感動していただけるとは…！こちらこそ、ありがとうございます。 (2018年2月16日 7時) (
レス) id: e529c3af55 (このIDを非表示/違反報告)
椎菜(プロフ) - めちゃくちゃ泣いちゃいました。本当に心に響いて感動しました！素敵な作品ありがとうございます (2018年2月16日 5時) (レス) id: 88a1a7c925 (このIDを非表示/違反報告)
らすく(プロフ) - さなさん» そう言って頂けると嬉しいです。ありがとうございます、頑張ります！ (2018年2月13日 16時) (レス) id: a72fad02fa (このIDを非表示/違反報告)
さな - 切ない話 大好きですよ 他の作品も更新頑張って下さい (2018年2月13日 12時) (レス) id: c831905666 (このIDを非表示/違反報告)
らすく(プロフ) - 沙々羅さん» そこまで感動してくださるとは…光栄です。閲覧感謝致します！ (2018年2月12日 23時) (レス) id: 6901c18c8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らすく | 作成日時：2018年2月12日 21時
