46#話 ページ2
中也さんに連れられ入ったお店は、
英国庭園のように華やかでありながら、どこか落ち着いた雰囲気を纏っている。
中也さん、様になってるなぁ…
私なんて、絶対場違いなのに。
でも、折角連れて来てもらったのだから、彼の気分を害さない為にも、
其れは心の中に仕舞っておこう。
優しい彼の事だ。云ったら屹度。気にしてしまう。
「珈琲とアイスティーを一つ。」
注文を取りに来た店員さんも、素朴な美しさのある綺麗な人。
中也さんの隣にいるのは、こういった女性の方が佳いだろう。
成り行きとはいえ、一緒にいるのが申し訳なくなってきた。
「…Aって、珈琲苦手だったよな？」
『はい。』
苦いのは鳥渡…と云うと、だよな、と笑う。
覚えててくれたんだ。
私が、珈琲苦手だった事。
確かにあの頃も、そんな些細な事にも気を配れるような人だった。
幹部の座を鼻にかけることもなく、
何時でも純粋に部下を思ってくれるような、優しい人。
そんな所に、私は惹かれたんだよね。
思わず自惚れてしまいそうになるくらい、部下を大事にしてくれていて。
お互いに現状報告や思い出語りをしながら、ただただ時間が過ぎて行く。
暫くして、本題、とでも云いたげな、真剣な瞳に変わったのが判った。
固唾を飲み、発されるであろう言葉に意識を集中させる。
そして、次の瞬間に彼の口から飛び出た言葉に、
背筋が凍り、冷や汗が背中を伝うのが厭な程分かった。
「手前、本当に太宰の木偶が好きなのかよ。」
- 金 運: ★☆☆☆☆
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夜空 - 僕、まだ13歳なんだけど見て大丈夫なのかな…(まあ意味わかるんだけど) (2022年6月7日 8時) (
レス) @page22 id: 234ea08343 (このIDを非表示/違反報告)
Liea(プロフ) - wwらすくさんそれなです (2018年3月5日 16時) (レス) id: 99a35ea8a6 (このIDを非表示/違反報告)
らすく(プロフ) - Lieaさん» ついに映画きましたね！ほんともう双黒の尊さにハゲそうになりましたよ… (2018年3月5日 0時) (レス) id: a72fad02fa (このIDを非表示/違反報告)
Liea(プロフ) - とうとう映画公開されましたねぇ！やっぱり文ストは最強ですわ。 (2018年3月4日 16時) (レス) id: 99a35ea8a6 (このIDを非表示/違反報告)
らすく(プロフ) - みたら士さん» イヤー、オトナ太宰サンムズカシーナー(棒) (構ってもらえるのは嬉しい限りですん( ^ω^ )) (2018年2月23日 22時) (レス) id: a72fad02fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らすく | 作成日時：2017年11月5日 11時
