【文スト】恋と帽子と包帯と。

7*疑問と人虎。 ページ7

『何時になっても致しません。』



冷静を装って心中のお断りをするけれど、実際はかなり混乱していたりする。


頭の中は情報の大渋滞を起こして、四方八方から飛び出すクラクションの音。


なっ…ななな何で治が此処に！？


然も”また“？そのうえ”ツケ“？


他にも、私の頭じゃ到底整理出来ないであろう膨大な量の疑問が、まるで回転木馬(メリーゴーランド)のようにぐるぐると回る。



「ふふっ、如何してとでも言いたげな表情だね。

…でも、本当はこっちが聞きたいくらいなのだよ。」



其れでも余裕げな顔をする治と其の言葉を頼りに出来る限り思考を巡らせ、


真意を探ろうと、脳内で様々な憶測を飛ばす事約0.1秒。


最も有力で単純な説は…



『若しかして、武装探偵社って此の近く？』



「流石、御名答だよ。うちの事務所は此の真上さ。

…ね、敦君。」



彼がそう云って笑顔で振り返った先には、白髪(はくはつ)の気の弱そうな青年が困ったように狼狽える姿。


然し、誰も扶けて呉れないと気付いた彼は、バッサリと云うのだ。



「僕に振らないで下さいよッ！」



「えー…だって近くに居たんだもの。」



あつし…あーつーし…


嗚呼、虎くんかぁ。噂で聞いた七十億の人虎。


龍くんはかなり彼にご執心なようだけど、いずれ次世代の双黒を担うんだから、


今のうちから仲良くしておけばいいのにね。


治も本当、突拍子もない事考えるものだよ。うん。



「A、この後暇かい？」



『え？暇、だけど…』



”如何して？“それを聞く前に、


先刻の美人な給仕さんが頼んでいたセットを運んできて呉れたから、


途中で途切れる形となってしまった。



「よし。じゃあ、逢引(デェト)しようか。」



『……はい？』



…本当に突拍子も無い事考えるよね。




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今更ながら、夢主の容姿を…((気が向いたら描くかもです


色素の薄いサラサラの茶髪ロングをツインテール。
(高くもなく低くもない位置で)

瞳は黄色がかった茶色。

書類整理中は黒縁眼鏡を掛ける。


アッ、もしよければイメ画とか…(((



異能力はのちのち出しますぜ、奥さん！()

8*朝食と逢引。→←6*休暇と砂色。

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