13*作戦と叩敲。 ページ13
サラサラとペンを走らせるも、心は完全に上の空。
書類に目を通しても、何も頭に入って来やしない。
何を考えるでもなく、只、意識が底なし沼に溶けていく様に。
嗚呼もういっその事、仮病を使って帰ろうか。
次第に正確な判断すらままならなくなっていくのをぼんやりと感じ、
己の脳味噌の限界を感じ始めた其の時。
書類の山の頂にあった一枚の紙にふと目がいった。
『此れ…』
其処に記されていた内容は、
筆跡から思うに恐らく中也さん考案であろう、次回の任務の作戦案だった。
幹部補佐兼作戦参謀を務める私は、立案だけでなく点検も仕事としている。
かなりのハードワークだとは思うけれど、ポートマフィアはブラック企業。
ハードワークも致し方ないのである。
まぁ、仮にも元は治の補佐。
作戦参謀には其れなりに向いていると自負しているけれど。
作戦を考える上で、前衛や後衛の配置は簡単な図にして考えれば、
一見完璧に見えるものも案外
例えるなら此の作戦なんかは佳い例と云えよう。
上司の考えたものにあれやこれやと云うのも少々気が引けるけど、
其れも仕事の一環なので仕方ないよね。
此れじゃあもしも倉庫裏に
仮に逃走を防げても、銃弾と労力の無駄遣いになってしまう。
袋小路が無いなら作れば良い。
威嚇のつもりで、銃を持った部下を後衛から数名引き抜いて倉庫上に配置。
人間は見下される事に弱い。
自分より重装備の兵が自分たちより高い位置にいれば一気に勢いを失うに違いない。
そしたら捕虜にして姐さんたち拷問班に引き渡す。
『…うん。何とかなりそうかな。』
一人、訂正案を書いた付箋を書類に貼って呟いた。
そして、遂には部屋に響いた始まりの合図。
『どうぞ。_________中也さん。』
*ーーーーーーーーーーーーーーーーーー*
いやぁ、長いですかね、中也さんのターン。
大体太宰さんと同じ話数にするつもりでは
あるんですが…
と云うことで頑張ります…!
脱字修正致しました。
何度も通知すみませんm(__)m
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らすく(プロフ) - みたら士さん» 嗚呼…何にも呟いてなかったからかもしれないです( ˙-˙ )見つけた(と思う)のでフォロー致しました(・∀・)b (2018年2月25日 10時) (レス) id: a72fad02fa (このIDを非表示/違反報告)
みたら士(プロフ) - らすくさん» たしかにつらいっすねぇ……そーいや、ツイッターでらすくさんのこと検索しても出てきませんっした……あの、私のこと調べてくれます…?『マスクにinする人』って… (2018年2月25日 10時) (レス) id: d493129e91 (このIDを非表示/違反報告)
らすく(プロフ) - みたら士さん» エリスちゃんが可愛すぎてつらい( ^ω^ )森さんと一緒に写真撮りたいです(真顔) (2018年2月25日 10時) (レス) id: a72fad02fa (このIDを非表示/違反報告)
みたら士(プロフ) - たしかに……エリスちゃんに呼び捨てにされるのはいいですねぇ (2018年2月25日 10時) (レス) id: d493129e91 (このIDを非表示/違反報告)
みたら士(プロフ) - たしかに……エリスちゃんに呼び捨てにされるのはいいですねぇ (2018年2月25日 10時) (レス) id: d493129e91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らすく | 作成日時:2018年1月4日 0時