2*遭遇と恐怖。 ページ2
私は坂口A。
ポートマフィアで中原さんの補佐を務めている。
因みに云えば、四年前迄は治の補佐だった。
『…で、何時になったら離れて呉れるのかなぁ。』
珍しく単独任務に駆り出されれば此のザマで。
“Aじゃあないか!久し振りだねぇ!”なんて声に振り向けば、
突然治に抱きつかれているという此の状況。
既に任務を終えて、拠点に戻るところ。それが不幸中の幸いかも知れない。
同い年の友人であり、元上司の包帯ぐるぐるの彼に捕まって一向に離してもらえる気配がない。
「んー…私が満足する迄?」
いやいや、本当に意味が分からないよ。
坂口サン困っちゃう。ていうか困ってる。
路上で抱きつかれた儘で拠点にも戻れず、
其の上先刻から近くの
このままじゃ彼からのお説教は避けられないし…本当に離れて頂きたい。
其の時だった。
Prrrr…
仕事用の携帯に着信が来たのは。
「誰からだい?」
『…さあ?』
本当は、確信していた。
此れはほぼ100%中原さんからだ。
任務中の着信時に出るか否か…詰まり優先順位をつけるために、着信音を三つに分けている。
首領や幹部の上級構成員。直轄部下。そして下級構成員。
此の着メロは上級構成員を示す。
状況判断的に、中原さんだよ。此の着信。…それ以外ないよね!?
軽快なメロディが、今は迚も腹立たしく思えてくる。
本当は直ぐに出なきゃいけないけれど、もし治といることが彼に知れたら…
重力操作で恐らく「中也のわくわく拷問コース★」行きになると予想される。
彼は治を相当嫌っているし、此の包帯男は組織の裏切り者なのだから。
あああ早く電話に出たいしそれよりも帰りたい。
呼び出し音は既に五コール×六回。
俗に云う鬼電状態だよね、明らかに。
「出なくていいの?凄く鳴ってるけど。」
なんて台詞を吐きながらも、表情は厭なくらいに笑顔。
屹度凡てを知っての行動なんでしょ?…腹黒め。
次の瞬間私は、背後から聞こえた声に、氷を中てられたように背筋が凍った。
「嗚呼、其の必要はねェ。…おいAに太宰。手前らは一体何していやがる。」
何故なら…
ドス黒い笑みとオーラと放った中原さんが、其処に居たからである。
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らすく(プロフ) - みたら士さん» 嗚呼…何にも呟いてなかったからかもしれないです( ˙-˙ )見つけた(と思う)のでフォロー致しました(・∀・)b (2018年2月25日 10時) (レス) id: a72fad02fa (このIDを非表示/違反報告)
みたら士(プロフ) - らすくさん» たしかにつらいっすねぇ……そーいや、ツイッターでらすくさんのこと検索しても出てきませんっした……あの、私のこと調べてくれます…?『マスクにinする人』って… (2018年2月25日 10時) (レス) id: d493129e91 (このIDを非表示/違反報告)
らすく(プロフ) - みたら士さん» エリスちゃんが可愛すぎてつらい( ^ω^ )森さんと一緒に写真撮りたいです(真顔) (2018年2月25日 10時) (レス) id: a72fad02fa (このIDを非表示/違反報告)
みたら士(プロフ) - たしかに……エリスちゃんに呼び捨てにされるのはいいですねぇ (2018年2月25日 10時) (レス) id: d493129e91 (このIDを非表示/違反報告)
みたら士(プロフ) - たしかに……エリスちゃんに呼び捨てにされるのはいいですねぇ (2018年2月25日 10時) (レス) id: d493129e91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らすく | 作成日時:2018年1月4日 0時