言葉 ページ45
『私の異能力は、皆さん知っての通り。精神操作です。』
意図的に傷付けた相手に、幻覚を見せて操る。
生かすことも殺すこともできる異能。
私自身がどう使うか、其処が鍵となる。
ただし、大なり小なり傷を付けなければいけないというのは難点だ。
『でも、それだけじゃ、ないんです。』
「と、云うと、如何いう事だ。」
乱歩さんと太宰は、目の前で目にしたであろう地獄絵図。
『簡単に云えば、力の上限解放をする事で、己の身を危険に晒す代わりに半径十米以内の者を同時に操ることが可能になります。』
そう、私自身も酷い幻覚を見る事で、近辺の者を同時に操れる力。
然し其の行動は後に己の首を締めることとなる。
一時的か永遠に私の意識が途切れるか、無効化される迄止まらない。
中也さんの“汚濁”と同タイプ、と云っても善いだろう。
尤も、彼の場合は命を落とすまで暴れると云うが。
「其れって、詰まり…」
口を開いた敦くんを、国木田さんが一瞥する。
止めろ、とでも云いたげな悲しそうな瞳だった。
其れに気付いた敦くんが再び口を閉じた。
私には、其の理由が判らなかった。
唯一つ、思った事がある。
『…私は、棄てられますか。』
そんな危険な異能者は、人助けは向いていないと云われるかもしれない。
マフィアに戻されるだろうか。
探偵社に置いてもらえているだけでも奇跡なのだから。
「はっはっはっは!!」
涙を流しながら大笑いしたのは、乱歩さんだった。
「Aが其処まで莫迦だったとはねぇ!そんな事しないし、誰にもさせないさ。誰にも反論させない。
______________此の僕が!」
ドヤ顔で云った後、ニヤリと笑って、そうだろう?と皆を見た。
「当たり前だ。」
「勿論ですよ。僕だって災害指定猛獣ですし!」
「私も…マフィアから、来た。」
「妾も治療のしがいがあるしねェ。」
「また一緒に畑仕事しましょう!」
「私たちには、Aが必要だよ。」
「…そうだ。お前はもう、うちの社の一員だろう。」
_________彼等から返ってきた言葉は、思いもよらない優しいものだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて、一旦シリアスモード終わります!
此処からは暫く、徐々に甘くなる太宰さんとの恋の行方をお楽しみください(((
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
382人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きみしにたもー - 確定www (2017年11月12日 20時) (レス) id: 8bf6e3ba03 (このIDを非表示/違反報告)
らすく(プロフ) - きみしにたもーさん» 書いてる本人に変態疑惑…いや、疑惑どころか確定してしまう…っ (2017年11月9日 22時) (レス) id: a72fad02fa (このIDを非表示/違反報告)
きみしにたもー - ぐるぐる読みまくらせていただいていますやっぱ太宰さんいいですねえ(変態疑惑 (2017年11月9日 21時) (レス) id: 8bf6e3ba03 (このIDを非表示/違反報告)
らすく(プロフ) - よひらさん» ありがとうございます!!ぜひぜひ拝見させていただきます! (2017年11月5日 22時) (レス) id: a72fad02fa (このIDを非表示/違反報告)
よひら - あ、失礼なのですが、良ければ私の書いている小説「双黒の愛娘」見てみて下されれば嬉しいです! (2017年11月5日 18時) (レス) id: d40f591537 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:らすく | 作成日時:2017年9月27日 0時