【文スト】私が絶対に決まってるだろう？【太宰治】

お怒り ページ15

不味い。此の現場、非常に不味いと思う。

睨み合う男性二人と、壁ドンされたままの私。


『だっ、太宰、離れてっ…。』


このままじゃ中也さんの睨みの矛先が私に向きそうだから！

…状況は変わらない。


「おい、何でそいつとそんな親しげにしていやがる。」


視線的に、明らかに私に注がれた言葉。

見つめ返す。気付け。

親しげ、っていうレベルに見えますか幹部殿。

先刻の、見てましたよね？

どう考えても無理矢理であって、親しげにやってる行動ではないと思いますが？

…なんて心の叫びも虚しく、中也さんは気付かない。

代わりに太宰が答えてくれた_____


「私の恋人だからね。」


______というより、余計な事云ったよ。うん。


確かに、其れは事実。其処までに至った過程はすっ飛ばして。



「は？」


まぁ、そうなるよね。

本当、は？ってなるよね。


「おい、どういうことだよだざ」


「さて、君たちがどうして知り合いなのか、教えてもらおうか。」

「無視かよ！」


…あ、しまった。

太宰、怒りモード。スイッチオン。

未だ→←感謝感激です！

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