【文スト】私が絶対に決まってるだろう？【太宰治】

本当に ページ1

「ねぇ、アイス買ってきておくれよ国木田くん。」


こんなのが本当に私の上司なんだろうか。

碌に仕事もせずソファーでのびているような人が、

本当に私の恋人なんだろうか。

昨日の突然の出来事に、まだ頭が整理できてないような気がする。


「そんなこと俺の予定には書いていない。自分で買ってこい。買ってこないならいい加減仕事をしろ！」


えぇ〜とか云いながらまだぐでぐでしてる太宰。

本当にこれが(((


『休憩がてら私が行ってきます。皆さん何が良いですか？』


少し一人になって頭を冷やしたい。

これは夢だよね。だとしたら相当な悪夢だよ。


「A一人では大変だろう？私もついていくよ、恋人としてね。」


結局来るのかこの人は。

そう、この人は決して一人にはしてくれない。

少なくとも探偵社内にいる間は。


『いや、私が一人で行くから』


「え？」


『いや、だから一人』


「え？」


有無を云わせない、爽やかさの裏の黒い笑み。

…なんて上司だ。この莫迦上司。

心の中で小突く。…口に出したら最後だから。

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