カゲロウ ページ11
チャンソプさんは部屋でお昼寝中、ソンジェはリビングでゲームに夢中の昼下がり。
夕飯前にサラダくらいは準備しておこうと冷蔵庫から野菜を取り出す。
私「何気ない仕草でも目だけは君だけを追っていた〜♪」
久しぶりに日本語を口から発したくて、ワンオクのカゲロウを小さく口ずさみながらレタスをちぎる。
それはそれはノリノリでちぎる。
私「なんて考えた時はもう好きだった〜♪」
CS「今のどういう意味？」
私「へっ？…オッパ起きたんだね、ゆっくり休めた？」
CS「うん、いつの間にか寝てたんだね、俺」
私「うん、ゆっくり休めたなら良かったよ」
CS「で、今のどういう意味？」
私「ん？」
CS「日本語で歌ってたから」
SJ「無意識に目で追ってるなって考えた時にはもう好き
になってた、って言ってるらしい」
ソンジェがゲームしながらノールックで答える。
え、ソンジェって後ろにも目付いてたりする？
SJ「いや？前にしか付いてないよ？」
私「ん？」
SJ「声に出てたよ、後ろに目付いてるわけないじゃん」
ソンジェとくだらないやりとりをしている私を不機嫌な顔で見てくるオッパ。
私「え？何？私何かした？」
CS「誰を無意識に目で追ってるの？」
私「へっ？」
CS「俺以外を好きになった？」
私「どういう事？」
CS「そんな内容の歌を日本語で歌ってさ、俺にバレたく
ないんでしょ？」
私「いや…久しぶりに日本語を口から発したくて、ワンオ
クの昔の曲歌ってただけなんだけど…」
CS「わぁ…」
何故か赤面し猛ダッシュで部屋へ逃げ込むオッパ。
私「え？何だったの…」
SJ「存在しないライバルに対抗心剥き出しにしたのが恥
ずかしくなったんでしょ、ヒョンだっさ」
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作者名：HMHN | 作成日時：2023年6月16日 22時
