最適解 ページ42
引き続き中也side
ベッドに眠るA。
その隣に座り様子を見ていると首領が来て、怪我についての説明をした。
森「今日は彼女の側にいてあげた方が良いだろう。君も疲れてるだろうしね」
中也「有難う御座います。……一つ良いですか」
森「何だね」
中也「首領はこの事を本当に知らなかったんですか」
引っ掛かっていた事。
今回、首領はこの件について何もしなかった。
知っていれば何か先に手を回すだろうに。
森「どうしてそう思うのか、聞こうか」
中也「あの女を俺に引き渡したのは首領です。もし知っていてやったのなら何か考えがあったんじゃないかと」
森「そうだね。一応知ってはいたよ。試したんだ。彼女をね。彼女は人間であり、動物でもある。どんな行動を取るのか気になってね」
中也「それだけですか？」
森「もし私の最適解を越えれば勧誘しようと思ったのも確かだ」
中也「Aをマフィアに」
向き不向きではなくただ単純にこの世界に引き込みたくない。そう思った。
森「回復したら私の所に連れて来てくれるかい？」
中也「わかりました」
……って事はAの行動は首領の最適解を越えたって事か？
まぁこの件はAの怪我が落ち着いてからにしよう。
そう考えを出して直ぐにAは目を覚した。
起き上がろうとするも右腕に力を入れたのが傷に良くなかったらしく、顔を歪めてまたベッドに横になった。
中也「大丈夫か？」
貴方「……中也、ごめんなさい」
中也「謝る事何もしてねぇだろ」
貴方「ううん。私ね、協力してもらったの」
中也「協力？」
そんな相手が何処にいるんだ。
今まで俺の知らない間に人に会うなんて事はしなかった。
だから気づけなかった。
貴方「そう。私一人じゃあんなに調べられなかった」
中也「お前、真逆。……太宰か？」
Aの思考を最大限使えるのは彼奴しかいねぇ。
何せ同じ考え方してやがる。
俺の知らない間にあの包帯野郎に会ってたとは……。
貴方「ごめんなさい。太宰さんに手伝ってもらってたの。中也に言ったら嫌がると思って内緒にしてた」
中也「……何処で彼奴の居場所を知った」
貴方「偶然会ったの。ごめんね。怒ってる？」
チラッと俺の表情を伺うA。
彼奴に会ってた事は勿論腹立つが、今度会った時に文句を言ってやればいい。
それ以上に俺が居なくても何か行動を起こせる様になった事が嬉しくもあった。
中也「いいや。お前は良くやったよ」
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紅野(プロフ) - ソリバさん» いつもありがとうございます…！続編になりそうな気もしますが、もう少し考えてみますね。 (2017年11月7日 23時) (
レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
ソリバ(プロフ) - いつも楽しみにしてます！できれば続編お願いします！！ (2017年11月7日 14時) (レス) id: c80ce2fe4d (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - ニャン将さん» ありがとうございます！もう少し検討させてもらいますね…！ (2017年11月6日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 埃さん» いい作品だなんてありがとうございます…！何ででしょう… (2017年11月6日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
ニャン将(プロフ) - 続編希望します！！ (2017年11月6日 18時) (レス) id: a5f5e3b412 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅野 | 作成日時：2017年9月2日 16時
