検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:291,860 hit

事の始まりは… ページ1

中也side


何時も通り仕事をしていると首領に呼ばれた。
行ってみるとこれまた何時も通りエリス嬢を追いかけて走り回っている首領こと森鴎外がいた。
それが一段落つくと表情を変え椅子に座り俺に話しかけた。

森「突然だが、君に頼みがある」

中也「何でしょう」

森「そんなに難しいことじゃない。まぁ得意かどうかはわからんがね」

得意かどうか?
普段言われることのない言葉に違和感を覚えつつも、首領の話を聞く。

森「で、頼みというのはだね」

彼の顔が少し穏やかになる。
頼み、それは俺の想像を遥かに超えるものだった。
いや、斜め上に可笑しい頼みごとだ。









「少女を飼ってみないかい?」






中也「…少女を、飼う?」

森「そうだよ。これが彼女に関する資料だ。頼んだよ」

資料を受け取って部屋を出る。



……いや、可笑しいだろ!
つまり世話をしろってことだろ?
出来るわけがない。
でも首領の頼みだ。断れる訳もない。

中也「やるしかねぇか…」

溜息を吐きその少女がいるという部屋に足を進めた。
その部屋は俺の普段使っている部屋から近く、前は物置部屋だった所だ。

どうやら改造されたらしい。
前は鍵なんてついていなかったドアを見てそう思った。
事前に渡されていた鍵を差し込みドアを開ける。
中は意外にも広く、人一人住むならなんてこと無い所だった。
見渡してふと部屋の端に目をやると膝を抱えて蹲っている少女がいた。
俺を見る目は怯えているようで、無理に話しかけるのは良くないと感じた。

置いてあるソファーに座り先刻渡された資料に目をやる。
ただの少女の資料にしては厚さがある。
これは何かあるんだろう。普通じゃないってことか…。異能持ちか、はたまた何処かの令嬢か。
後者の可能性は少なそうだな。
そう思いながら資料を開いた。

資料内容(設定)→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (205 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
548人がお気に入り
設定タグ:文スト , 中原中也 , 紅野
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紅野(プロフ) - ソリバさん» いつもありがとうございます…!続編になりそうな気もしますが、もう少し考えてみますね。 (2017年11月7日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
ソリバ(プロフ) - いつも楽しみにしてます!できれば続編お願いします!! (2017年11月7日 14時) (レス) id: c80ce2fe4d (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - ニャン将さん» ありがとうございます!もう少し検討させてもらいますね…! (2017年11月6日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 埃さん» いい作品だなんてありがとうございます…!何ででしょう… (2017年11月6日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
ニャン将(プロフ) - 続編希望します!! (2017年11月6日 18時) (レス) id: a5f5e3b412 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紅野 | 作成日時:2017年9月2日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。