来客 ページ31
太宰side
きっと彼女の中の私は最低な男になっただろう。
そこまでいっていないにしても怖いという印象を受けた事は変わりない。
どうしたらいいんだ。
束縛することは許されない。
いや、傷を付けない束縛なら良いのだろうけど、私にそんな器用な愛し方は出来ない。
好きだと思ったら傍に置いて思う存分愛でる。私の中で好きという言葉じゃ収まりきらなくなると無意識に傷つける事もある。
それが今まで私のやってきた愛し方だ。正しいとは思っていない。けれど、脳が勝手にそうさせる。
それに今までは女性の方から寄って来て相手をしていた。だから飽きれば簡単に手放すことだってした。
でもAは本気で私から好きになった相手だ。今までの誰よりも大切にしたい。
なのに彼女の嫌がる事ばかりしている。少し心を開き始めてくれていたのに、きっとまた閉してしまうだろう。
本気で愛しているせいで……。
何もせず机と向き合っていると隣からあの…と声が聞こえた。
振り向かず隣に突っ立っているであろう敦くんに何だい、と返す。
敦「大丈夫ですか？」
太宰「……あぁ、大丈夫だよ」
また口を開こうとする敦くんを止めたのは突然の来客だった。
入って来たそこそこ身なりもしっかりしている男は谷崎くんの応対でソファーに座った。
国木田くんに声をかけてその男の元に向かう。
もしかしたらこの男かもしれない。
男「女の子を探していまして……」
国木田「特徴を教えて頂けますか」
男「とても綺麗な紫の髪をしてましてね。未成年だけれど美しく大人びた見た目の子です」
紫の髪、大人びた見た目。
探してるのはAだろう。
彼女が嫌がっていた男は此奴か。
国木田「人探しなら警察に頼んだ方が」
男「い、いや、あの子は特別な力を持っているんだ。だから、武装探偵社に頼みたいんです」
今ので間違いなくこの男だと確信した。
やっぱりこう来たか。
でも彼女は絶対に渡さない。
そう決める私を他所に話は進み男は去って行った。
却説、どうしたものかと考えていると、遠方に事件解決の為出かけていた乱歩さんが帰って来た。
そして何時もなら何かと自慢話が始まるはずなのだが、そのまま此方に歩いてきた。
乱歩「太宰、次に来る電話はお前が取れ」
太宰「私が？」
乱歩「そうでもしないと今のお前には気づけないからだ」
次の電話が何だって言うんだ。
何に気づけないって？
わからない。何時もなら汲み取る事のできる乱歩さんの考えも今の私にはさっぱりだった。
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二次元好きのAlice(プロフ) - 紅野さん» いえいえ(*´-`)元々好きな作品なので読みづらくなるのは嫌だったので助かりました(*´∀｀) (2018年9月27日 23時) (
レス) id: 7014feb675 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 二次元好きのAliceさん» 見つけられたみたいで良かったです。こちらこそ面倒な作業をしてまで見てくださってありがとうございます…！頑張らせてもらいます…！ (2018年9月27日 0時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
二次元好きのAlice(プロフ) - 紅野さん» 丁寧に教えて頂いたお陰でなんとかなりました！ありがとうございます(*´ω｀*)これからも更新頑張って下さい(*´∀｀) (2018年9月26日 22時) (レス) id: 7014feb675 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 外都騒川さん» こっちにもありがとうございます…！そう言って貰えるととても嬉しいです！私の書いているもので何か参考になれていれば、それは私にとって贅沢です笑 (2018年9月26日 17時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
外都騒川(プロフ) - 面白いです、僕もこんなお話書けるようになりたい。アンケートでも書いてしまったんですが続きが楽しみです。 (2018年9月25日 21時) (レス) id: 463bf4e276 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅野 | 作成日時：2017年9月24日 22時
