8話 ページ9
貴方「終わり！もう駄目！」
御国に耳を触られ続けて数分。
いつまで経っても満足しないこの飼い主、どうしてやろうか。
御国「別にいいじゃん」
貴方「ちょっと…」
御国「言う事聞く猫って中々いないからね。A、最終的には許してくれるし。俺相手なら」
貴方「許したつもりはないんだけど」
御国「へぇ」
貴方「じゃあ代わりに聞いてもいい？」
御国「まぁいいけど、何を？」
交換条件なら良いだろう。
世の中そういうモンだからね。
そういうモンなんだぞ！
貴方「さっきの感情って誰に？」
御国「それ聞くの…」
相当聞かれたくなかったのか顔を歪める。
白状なさい。もう逃げ道はないのよ。
ちゃぁんと見たんだからね。
貴方「聞きたい」
御国「読めば早いのに……」
さっきのは偶々。
言わないって言われたら見るしかないでしょ。
いや、普段ならそう言われても見ないけど、今日は本当に行ってくれそうになかったからしょうがなく。
でも実は今、隙間からちょっと見えそうになってる…。
貴方「御国の言葉で聞きたい」
御国「しょうがないなぁ」
なんて言いながらあたしの前髪を退けた。
明るくなった視界。
単語が空気中に浮いてる。
貴方「な、なんで！」
読めちゃう。
できるだけ最小限にしようって頑張ってはいるけど、このままだといつか思考まで読めそうで嫌だ。
やだ。真っ直ぐ見ないで。
御国「つまりそういう事、だよ？」
貴方「どういう事」
御国「俺に言わすなら代償っているよね？」
貴方「あたしの感情…？」
御国「まぁ、そうだね」
じっと見られる。
嫌だ。
でもはっきりと御国の顔が見れるのは悪くない…かも？
貴方「今何色かすらわからないのに」
御国「今は黄緑色っぽいかな」
貴方「ほら気分で変わる」
御国はきっとあたしの色が表す感情とかわかるんだろう。
これでも長く一緒にいるからね。
自分じゃさっぱりなのに。
御国「分かりやすくて良いじゃん」
貴方「良くはないよ……。それで？」
御国「あぁ、誰に向かってかって？」
貴方「そう。全部、ね」
御国とこういう真剣な話したことないかも。
普段はその場だけの話しかしない。
内容も何もない話。
昔はもう少し色々話したけど、御国が大きくなってからはこんな感じ。
大きくなってから、か。
あたしだけが置いて行かれる。
それを知ってるから誰かの飼い猫になんて、特別になんてなりたくなかった…。
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高木 真綾(プロフ) - 紅野さん» はいっ！りょーかいです( ﾟДﾟ)ゞ (2015年4月24日 21時) (
レス) id: 96ce31c9b0 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 高木 真綾さん» まだ完全にできてないので2話くらい出来たら見れるようにします！すいませんちょっと待っててください(_ _`) (2015年4月24日 21時) (レス) id: e1527b1bd2 (このIDを非表示/違反報告)
高木 真綾(プロフ) - 続編はパスワード制…なんですか…？ (2015年4月24日 7時) (レス) id: 96ce31c9b0 (このIDを非表示/違反報告)
もづ(プロフ) - 紅野さん» 無理はしないでね！？w次の更新も楽しみに待ってます！(´∀`*)ﾉ (2015年4月6日 1時) (レス) id: 9ec4b06f79 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - もづさん» 久しぶりの更新でしたwもうちょっと早く更新できるようにしたいですww頑張ります！w (2015年4月5日 23時) (レス) id: e1527b1bd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅野 | 作成日時：2013年10月21日 22時
