6話 ページ7
御国side
あれ以上Aといたら俺はどうなってたんだろう。
…もう後に引けない。
自分で見ろって言ったら諦めてくれるかと思ったのに。
変な所で諦め悪いというか、無駄に心配性というか…。
でも、久しぶりに見た右目、綺麗だったな…。
キラキラしてて、オーロラみたいにくるくると色を変える。
新しい宝石みたいで欲しくて堪らなくなる。
御国「はぁ…。何考えてんだろ」
ジェジェ「Aは…すぐ心配する…」
御国「それくらい知ってるよーだ。このよくわかんない感覚はジェジェにはわからないだろうね」
自分でもわからないのにジェジェにわかるなんて言われてたまるか！
思ったよりいつも通りになってきたかも。
見られて正解だったかな…。
いや、Aがいないからってのもあるかもしれない。
ジェジェ「…なぜ…態度……冷たかった」
御国「いつも通り接せるわけないでしょ」
てかAはさっき、俺の思考まで読んで行ったんだろうか。
感情だけだと良いな…。
ジェジェ「Aは…感情しか…読んでない……と思う」
御国「は？なんで」
ジェジェ「あれだけ…嫌…なら……たくさんは…」
まぁ、そうか。
普段は何があっても隠してるもんなぁ。
俺はAがどう思ってるかも見たいから隠さないで欲しいんだけど。
…てかジェジェ、なんで俺が思ってる事わかるわけ？
え、キモいんだけど。
今言うと家の中が大惨事になるから言わないでおくけど。
椅子に座って飲みかけだったカップに口をつける。
落ち着こう。
こんなに他人のペースに乗せられるのは俺らしくない。
もう隠せない。
言わないといけない。
あそこまで見て何も聞いてこないAじゃない。
現に後で聞かせてね、なんて言われたし。
でも言葉になんてしたくない。
わかってない事ばっかりだし、まだちゃんと好きだって確定したわけでもない。
ただ、知らない感情だから恋なんて呼んでみただけだ。
恋、真面目にした事なかったからな…。
……Aならわかるかな。
俺よりは長く生きてるし、色んな人と会ってるだろうし。
御国「…恋、なのかな。好きってどう自覚すれば良いんだ…。はぁ、駄目だな…。どうしよう…」
感情だけなら誰が好きかなんてわからないだろうけど、思考まで読まれてたら知られちゃってるな…。
俺がAの事好きかもしれないって。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 76人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
高木 真綾(プロフ) - 紅野さん» はいっ！りょーかいです( ﾟДﾟ)ゞ (2015年4月24日 21時) (
レス) id: 96ce31c9b0 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 高木 真綾さん» まだ完全にできてないので2話くらい出来たら見れるようにします！すいませんちょっと待っててください(_ _`) (2015年4月24日 21時) (レス) id: e1527b1bd2 (このIDを非表示/違反報告)
高木 真綾(プロフ) - 続編はパスワード制…なんですか…？ (2015年4月24日 7時) (レス) id: 96ce31c9b0 (このIDを非表示/違反報告)
もづ(プロフ) - 紅野さん» 無理はしないでね！？w次の更新も楽しみに待ってます！(´∀`*)ﾉ (2015年4月6日 1時) (レス) id: 9ec4b06f79 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - もづさん» 久しぶりの更新でしたwもうちょっと早く更新できるようにしたいですww頑張ります！w (2015年4月5日 23時) (レス) id: e1527b1bd2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紅野 | 作成日時：2013年10月21日 22時
