43話 ページ44
御国side
立ち話も疲れるからと三人でファミレスに入った。
Aも人の姿に戻って俺の隣に座った。
リリイ「さて、どこから話しましょうか」
貴方「出番になったら起こして」
御国「え、A？」
俺の声を無視して膝に頭を乗せ目を瞑るA。
聞きたいんじゃなかったっけ…。
リリイ「寝かせてあげてください。昔の話は精神的に辛いそうですから。Aにとって昔は苦痛の塊ですからね」
御国「その…苦痛って…？」
いきなり重そうな話が出てきた。
俺はAの髪を撫でながら少し顔を曇らせたリリイを見た。
リリイ「ではそこから話しましょうか。Aは昔から姿を変えるのが得意だったのでよく男の人には絡まれてましてね」
御国「ナンパってこと？」
リリイ「今風に言えばそうですね。歴代の飼い主はほとんどが男性でしたから精神的にも追い詰められることはあったみたいです。暴力なんかも多かったみたいですし」
御国「…だからかな、寝起きとか怒ると凄く怖がるのは」
リリイ「きっとそうですね。それから暴力以外も色々と」
色々。
それを察せない程俺も子供じゃない。
リリイ「Aは飼い主に捨てられる度に、死にたい。消えたい。誰にも必要とされてない。って言うんです。…傍に居てあげて下さいね」
御国「それは今日リリイが言ってた愛情がってやつに繋がること？」
リリイ「ええ、そうです。飼い主がいなくなることで少しでも与えられてた愛情が全くなくなるんですから」
御国「やっぱ俺も気づかない内に傷つけてんのかな…」
そう思うと罪悪感で一杯になる。
教えてほしい。
今の俺がAにはどう見えてるのか。
リリイ「それは見えるものも見えないものも愛情で埋まりますよ。でも治ってない傷が身体中にあるみたいですし、まだ万全ではないんですね…」
御国「それは俺が消せるもんなの？」
リリイ「さぁ。それはクロの方が詳しいですよ」
御国「…怠惰？」
リリイ「Aが死にたがるので百年くらい前に一緒に住んでいた時期があるんですよ。Aのことは吸血鬼で一番心配してますからね」
聞きたい。
でもほとんど関わりのない吸血鬼だし、真昼くんはきっと御園と一緒にいる。
行かない方がいいだろう。
リリイ「それと余談ですがAはあまり戦争に手は出したくないそうですよ」
御国「椿との…？」
リリイ「椿側に昔の飼い主がいるんだそうです」
御国「そっか…」
どうしてリリイは知ってるんだ。
俺にも教えてほしい。
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高木 真綾(プロフ) - 紅野さん» はいっ！りょーかいです( ﾟДﾟ)ゞ (2015年4月24日 21時) (
レス) id: 96ce31c9b0 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 高木 真綾さん» まだ完全にできてないので2話くらい出来たら見れるようにします！すいませんちょっと待っててください(_ _`) (2015年4月24日 21時) (レス) id: e1527b1bd2 (このIDを非表示/違反報告)
高木 真綾(プロフ) - 続編はパスワード制…なんですか…？ (2015年4月24日 7時) (レス) id: 96ce31c9b0 (このIDを非表示/違反報告)
もづ(プロフ) - 紅野さん» 無理はしないでね！？w次の更新も楽しみに待ってます！(´∀`*)ﾉ (2015年4月6日 1時) (レス) id: 9ec4b06f79 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - もづさん» 久しぶりの更新でしたwもうちょっと早く更新できるようにしたいですww頑張ります！w (2015年4月5日 23時) (レス) id: e1527b1bd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅野 | 作成日時：2013年10月21日 22時
