40話 ページ41
帰り道。
愛が足りない。
もし彼の好きがやっぱり違うものだったら。
そんな事ばかりが巡る。
貴方「…変だな。あたし」
「元からだろ」
貴方「ん？」
声がした方を向けばコンビニの袋を下げる桜哉がいた。
またパシリか？
桜哉「Aが変なのは元からだろ」
貴方「ひどいなぁ。…一人なの？」
桜哉「空気が嫌になったから出てきたついでにコンビニ寄っただけ」
パシリじゃなくて嫌がらせでもされたのか？
まぁなんでもいいや。関係ないもん。
貴方「あたしも似たようなもんかな。御国はあたしを見てくれないし、リリイは御園で忙しいだろうし」
桜哉「Aは…人に愛されたいんだもんな」
貴方「そうね…。自分だけを見て欲しいのかもしれない」
実際そうだ。
少しでも優しくされてしまうと何度もそうしてもらいたくなる。
桜哉「俺はAだけを見てるよ…。さて、帰るわ」
貴方「…またね」
桜哉「おう」
それだけ言って桜哉は帰ってしまった。
あたしも帰ろう。
そろそろ御国も心配してくれてると嬉しいな。
なんて言ったら怒られそうだけど。
貴方「ただいま」
御国「おかえり」
顔を覗かせた彼は上機嫌に口角を上げ声を弾ませた。
何か企んでるんじゃないだろうな。
貴方「…なにニヤニヤしてんの」
御国「えぇ？してないよ？」
貴方「してる。絶対してる。何か企んでるでしょ」
御国「してないってば。ほらほらこっち来て」
貴方「え、何」
腕を引かれ部屋に入ると御国は突然あたしに服を合わせた。
御国「うん！ぴったりだね！」
丁度良いサイズのワンピース。
いきなり服屋さんモードの御国にちょっとびっくりしつつ何が起こってるか整理する。
貴方「あの、なんですか？これは」
御国「アベルとお揃いの服だよー。安く布が手に入ってね。折角だからAにも可愛い服着せちゃおうと思って」
貴方「あんた器用すぎでしょ」
こんなの作ってたのかと思うと少し笑えてきた。
拗ねてた自分がバカみたいで。
御国「あ、笑ったね」
貴方「え？」
首を傾げるあたしをチラッと見て彼は口を開いた。
御国「…今日あんまり笑わなかったから心配しちゃった」
照れたような声。
真面目にそういう事言うと恥ずかしくなるタイプなんだな。
でもちゃんと心配、してくれてたんだ…。
御国伝えるの下手だな。
あたしも汲み取るの下手みたいだ。
気がつくと体の重さは一切なくなっていた。
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高木 真綾(プロフ) - 紅野さん» はいっ！りょーかいです( ﾟДﾟ)ゞ (2015年4月24日 21時) (
レス) id: 96ce31c9b0 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 高木 真綾さん» まだ完全にできてないので2話くらい出来たら見れるようにします！すいませんちょっと待っててください(_ _`) (2015年4月24日 21時) (レス) id: e1527b1bd2 (このIDを非表示/違反報告)
高木 真綾(プロフ) - 続編はパスワード制…なんですか…？ (2015年4月24日 7時) (レス) id: 96ce31c9b0 (このIDを非表示/違反報告)
もづ(プロフ) - 紅野さん» 無理はしないでね！？w次の更新も楽しみに待ってます！(´∀`*)ﾉ (2015年4月6日 1時) (レス) id: 9ec4b06f79 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - もづさん» 久しぶりの更新でしたwもうちょっと早く更新できるようにしたいですww頑張ります！w (2015年4月5日 23時) (レス) id: e1527b1bd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅野 | 作成日時：2013年10月21日 22時
